夜中にトイレに行きたくなる…良い予防法は??

夜中にトイレで目が覚める…予防法は? 

「今、何時だろう?」と時計を見るのはNG

真夜中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまう……そんな悩みをお持ちの人も多いでしょう。

交感神経の活動が低下しないまま就寝するとトイレで目が覚めやすい

「寒いし、眠いし、真夜中のトイレは本当に避けたいもの。でも最近、特に夜中のトイレが増えているような気がします。解決する方法はあるのでしょうか?」(Kさん)

夜中のトイレにはさまざまな理由が考えられるため、まずは原因を明確にすることが大切です。

今回は病名がないケースについての改善法ですが、少しでも気になることがあったり改善が見られなかったりする場合は、泌尿器科などを受診してください。

○考えられる理由1:交感神経の活動が低下していない

夜にトイレで起きてしまうのは、自律神経の一つである「交感神経」が高まっているサインという場合があります。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられ、前者は日中、後者は夜に活動が活発化します。

睡眠中は副交感神経の出番ですが、さまざまな理由で交感神経の活動が低下しないまま夜を迎えると、夜中にトイレで目が覚めやすくなるのです。

その理由とは、日中の寒さや、尾てい骨の上にある「仙骨」の冷え、昼間に強いられた緊張、多忙など。

状況に心当たりがある場合は、眠る前に副交感神経の活動を高める必要があります。

簡単な方法としては、副交感神経節のある仙骨を温めるのが効果的です。

眠る30分前に湯たんぽやレンジで温めるタイプのホットパッドなどを使用してください。

温めるといかに仙骨が冷えていたのかに気づかされます。

じんわりリラックスできる上、トイレのために夜中に目が覚めるのを予防する効果も期待できます。

湯たんぽなどは長時間使いすぎると低温火傷になる恐れがあるため、就寝時は布団に入れたままにせず、温まったら取り出しましょう。

足元に溜まった水分が徐々に頭の方へ移動すると尿意に

○考えられる理由2:足に水が蓄えられたままになっている

体内の水分は重力によって足元に溜まっていきます。

この状態のまま横になってしまうと、足元に溜まった水分が徐々に頭の方へと循環し、やがて尿意をもたらすことに。

これを防ぐには、眠る前に足を上げることが効果的です。

寝転がって上げた足を壁にもたせかけたり、ソファの下に座るか寝転がった姿勢で足を上に置いたり、心臓よりも足を高くして溜まった水分を膀胱に戻すわけです。

また、足を上げることでむくみが改善され、足の疲れも軽減しますよ。

「カーフレイズ」というふくらはぎの運動もおすすめです。

つま先で立ち、かかとをゆっくり上げ下げするだけの簡単な内容ですが、ふくらはぎの筋肉を伸び縮みさせることで体内の水分を運ぶポンプを強化できます。

足のむくみが軽減されますし、夜中のトイレを防ぐこともできます。

コツは眠る2~3時間前に終えることです。

飲めば飲むほど尿などで水分を体外に逃がそうとするアルコール

○考えられる理由3:夜分に飲んだアルコール

夜分の飲み物も夜中のトイレにつながりがちです。

特に利尿作用があるアルコールは、飲めば飲むほど汗や尿という形で水分を体外に逃がそうとします。

そのため、普段よりも夜中にトイレに行く回数が増え、脱水が起きることも。

飲酒後にお水を飲む方は多いと思いますが、実は飲酒前にまずコップ1杯のお水か白湯を飲み、体の水分を増やしておく方が効果的です。翌朝のダメージも少なくなるので、ぜひ習慣づけてみてください。

それでも夜中に目が覚めてしまったら

それでも夜中に目覚めてしまったらどうすればいいのでしょうか?

そこで「今、何時だろう?」と時計を見るのはNG。

それを繰り返すと脳は「この時間帯に起きる」と勘違いしたプログラムを作ってしまいます。

それでもうっかり時計を見てしまったら……「私は○時に起きる、私は○時に起きる」と本当に起きる時間をつぶやいてみてください。

自己暗示をかけることで脳がプログラミングするのを回避するわけです。

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