ロケットの打ち上げはどうして種子島から??

日本のロケット発射拠点は、列島南方に位置する種子島に置かれています。

なぜ種子島なのでしょうか。

赤道に近いほうが打ち上げに有利

地球上には、質量を持つ物質・エネルギーなどが互いに引き合う引力と、地球の自転によって発生する遠心力が働いています。

これらを合わせたものが、地球の中心に向かって引っ張られる「重力」となるのです。

重力は地球の各所で少しずつ異なり、遠心力が少ない南極や北極に比べ、遠心力が大きい赤道付近ではより小さくなります。

つまり、赤道付近からロケットを打ち上げたほうが上昇しやすいということです。

種子島が最適地

また、通信や気象衛星の多くは、ロケットを使い、赤道上空約3万6000キロの高さを西から東へ回る静止軌道に向けて打ち上げられます。

赤道の真下からロケットを発射すれば、上に真っすぐ飛ばすだけなので制御に手間はかからないのですが、地球は球体なので、赤道から離れた場所から打ち上げる場合、静止軌道に乗せるために多くのエネルギーが必要となります。

こうした理由から、北半球にある日本の宇宙基地はより赤道に近い「南」に位置する種子島に置かれているわけです。

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