年間80,000人そのうち10歳未満は1,000人が行方不明になる日本の闇

恐ろしい…年間8万人が行方不明になる、知られざる日本の実態

もしも家族や親族が失踪したり、家出をして所在の確認ができなかったりしたら、最寄りの警察署や交番で「行方不明者届」を出すことになります。

警視庁によると、その数、年間8万件にもなるとか。みていきましょう。

年間8万人が行方不明…10歳未満も年間1,000人超が行方知れずに

警視庁から公表された『令和3年における行方不明者の状況』によると、警察に行方不明者届が出されたのは、2021年、前年比から2,196人増えて、7万9,218人でした。

これは統計が残る1956年以来、最少となった2020年に次いで少ない数字だとか。

とはいえ、年間8万人もの人に対して行方不明届が出されるというから驚きです。

年齢別にみていくと、20歳代の行方不明者数が最も多く、10代から30代の若年層で前年比2,664人増。

80歳以上の行方不明者も増加傾向に

【年齢別「行方不明者」数】

9歳以下:1,010人/10.7

10歳代:1万3,577人/124.1

20歳代:1万5,714人/124.3

30歳代:9,628人/69.2

40歳代:6,841人/38.2

50歳代:5,351人/31.3

60歳代:4,149人/27.2

70歳代:1万0,242人/62.5

80歳以上:1万2,706人/106.2

出所:警視庁『令和3年における行方不明者の状況』

※数値右:人口10万人あたりの行方不明者数

その要因をみていくと、「疾病関係」が最も多く2万3,308人。

そのうち認知症やその疑いによるものは1万7,636人で、行方不明者の5人に1人にもなり、近年増加傾向にあります。

疾病関係に続くのが「家庭関係」で12,415人。

さらに「事業・職業関係」が8,814人と続きます。

【理由別「行方不明者」数】

疾病関係:2万3,308人(うち認知症:17,636人

家庭関係:1万2,415人

事業・職業関係:8,814人

学業関係:1,750人

異性関係:1,240人

犯罪関係:420人

その他 :15,477人

不詳:1万5,794人

出所:警視庁『令和3年における行方不明者の状況』

まさか日本で誘拐なんて!犯罪に巻き込まれる子どもが増加

もちろん年間8万人の人が行方不明になり、どこかに消えてしまっている……という不思議な話ではなく、多くが届けがされたのち、所在確認等がされています。

2021年中に所在確認等がなされた行方不明者(確認をした年次以前に受理した届出分を含む )は7万8,024人。

その内訳をみると、所在が確認されたのが6万5,657人、死亡が確認されたのが3,613人、届け出が取り下げたなどが 8,754人。

なかには行方不明届が出されてから2年以上も経ってから所在確認がされた人が 2,041人、死亡が確認されたのが139人と、行方不明状態が長期間に及んでいるケースもあります。

所在確認等された数は確認をした年次以前に受理した届出分を含み、タイムラグがあるので正確な数字ではありませんが、経年で行方不明者数と所在確認等数を見ていくと、およそ95~98%で何らかの解決がされていると考えらます。

一方で、行方不明のまま解決に至らないケースも、決して少なくないようです。

また前述の年齢別行方不明者であるように、10歳未満の行方不明者数は年間1,000人を超えます。

幼い子どもの場合、自分の意思でいなくなることは考えにくく、一般的に考えられるのは、親が離婚し親権が取れなかったほうが連れ去るケース。

さらに法務省『犯罪白書』によると、13歳未満の「略取誘拐・人身売買」被害は増加傾向にあります。

【13歳未満「略取誘拐・人身売買」件数の推移】

2010年:91件

2011年:86件

2012年:95件

2013年:94件

2014年:109件

2015年:84件

2016年:106件

2017年:72件

2018年:110件

2019年:114件

2020年:114件

出所:法務省『犯罪白書』より

世界では「子どもをひとり歩きさせるなんて虐待」といわれるような国も。

それらの国と比べると、日本は安全な国であり、我が子が犯罪に巻き込まれるなど夢にも思っていないでしょう。

地域のつながりが希薄になりつつあるいま、社会全体で子どもの安全を守る、という時代ではないかもしれません。

個々が予防や対策について考える必要がありそうです。

ネットの声

「日本は治安が良いから、子供が誘拐される事等滅多にない、と思っている人は結構多い。そういう人に読んでもらい、防犯意識を高めてもらいたいと思いました。小学生でも確かに心配はありますが、やはり徹底的に守るべきは未就学児だと思います。犯罪者に目をつけられたら、本人が身を守る事はほぼ不可能です。大人が責任を持って、一瞬でも目を離さない様にしなくては。一人では大変なので、夫婦や家族、保育士さんと交代で。子供は宝です。社会全体で守っていきたいですね。」

「この記事は正しくないか、意図的に誤解を与えるように書かれている。「10歳未満の行方不明者数は年間1,000人を超えます」というが、これは届出件数であり、10歳未満であればすぐに届出を出すだろう。当日中に所在が確認等された行方不明者の割合は、全年齢で45.1%。年齢別の統計だ出ていないのでわからないが、ほとんどが所在確認されているはず。そうでなければ、山梨の事例を見ても、親が必死に騒いで探すだろうし、マスコミにも取り上げられるだろう。「13歳未満の「略取誘拐・人身売買」被害は増加傾向にあります」というのも、H28の106件から、R元の114件と増えてはいるが、その間に減っている年もある。「恐ろしい…年間8万人が行方不明になる」という見出しは意図を持っているのだろうか。もちろん、保護者の注意を促すのは正しいが、いたずらに不安を煽るのはどうかと思う。」

「息子が2歳の時ある大型商業施設でほんの5秒間目を離した隙に居なくなってしまいました。すぐに施設に連絡し、館内放送や従業員連絡にて協力していただきましたが、15分が経過し、30分、1時間と経過する内に嫌な想像がよぎってしまいました。2時間ほど経過し、もう個人の力では限界を感じ、警察への連絡を考えていたところ、スーパーのバックヤードで遊んでいる所を警備員の方が見つけてくださり、無事に保護する事が出来ました。子供はほんの数秒で視界から消えるという事と、興味の方が先行し、大人が想像もしない所に行ってしまうという事です。息子はもう18歳になりますが、息子の子供が出来た時には、あの時の絶望の2時間を息子に分かってもらい、子供から一瞬でも目を離してはいけない事を伝えます。」



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