愛車に長く乗り続けるために…不健康にしない日常行為

「止まったまま暖気はしない」「信号待ちでNやPに入れない」! 愛車を不健康にしないための日常行為

動くことが大前提のクルマは動いていないと傷んでしまう

クルマという機械は動くことを前提にして作られているので、コンスタントに“十分運動させてあげる”のが長持ちさせる最大の秘訣。

自動車メーカーも下記のような例を、劣化が早まるシビアコンディションの条件に挙げています。

・短距離の繰返し走行が多い(目安:8km/回)
・低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)
・アイドリング状態が多い

少なくとも一週間に一度は30分以上走行して、クルマの体力が衰えないようトレーニングを課すようにしましょう。

アイドリングでの暖気ではなく暖気走行をする

準備運動のようにゆっくりと走ればOK。

その際、まず気をつけてほしいのは、暖気走行をきっちりすること。

止まったままアイドリングで何分暖機運転をしてもほとんど意味がないので、エンジンをかけたらすぐに走り出し、最初の5~10分間、水温が適正温度に上がるぐらいまでは、負荷をかけない優しい運転を心がけるのが肝要です。

この暖機走行の最中は、オーディオ類のスイッチを入れず、エンジンの音やタイヤの音などに耳を傾けておくと、クルマの初期の不調を見落とさず、トラブルを未然に防げることが多いのです。

信号待ちなどは「D」のままブレーキをかけ停車
MT乗りだとNなどにしたくなるがそのままでOK。

AT車であれば、渋滞や赤信号で止まるとき、ATのセレクターを「N」や「P」に入れず、「D」のまま待機するのがベスト。

「N」や「P」に入れる度にクラッチが切り替わり、ATフルードが劣化するので一時停止は「D」レンジで。

ハンドルフルロックでの転回や据え切りはなるべく控える

グリグリと限界までハンドルを回すような操作は繰り返さないほうがいいです。

電動パワステのクルマなら、パワステフルードの劣化やオイルが噴き出す心配もありません。

しかし、フルロック状態をキープしたり据え切りをすると、タイヤやステアリングのリンケージ類にも大きなストレスがかかります。

クルマの寿命を延ばしたいのなら、あまり多用しない方が賢明です。

油圧パワステだと油圧経路に高圧がかかりっぱなしになるので、とても負担は大きくなります。

エアコンはオールシーズン使うこと
冬はヒーターのみにする人も多いがつねにエアコンONのほうが壊れにくい。

エアコンの心臓部、コンプレッサーの潤滑用オイルは、冷媒ガスのなかに入っています。

したがって、長期間エアコンを使わないと、潤滑オイルが行き渡らずに、コンプレッサーの焼き付きの原因になったり、配管ゴムの密閉度が下がることにつながるのです。

エアコンは夏以外にも除湿装置として、積極的に活用した方がエアコンの寿命を延ばせます。

段差はゆっくり丁寧に通過する

低扁平になればなるほどホイールへのダメージなども考えられるのでゆっくり丁寧に走りましょう。

道路の継ぎ目や工事箇所の段差などは、面倒でも減速してゆっくり優しく通過すること。

とくにロープロファイルタイヤだと、ハイトが低く段差が苦手なので丁寧に。

クルマだけでなくドライバーのウォームアップも
気持ちを落ち着かせる意味でも軽く運動しておきましょう。

最後は自分のウォームアップ。クルマに乗るとき、自分の身体が固まっていると、運転も荒くなってクルマを傷めてしまいます。

クルマへ乗る前に、手首や足首をプラプラ振ったり、肩を上げ下げしたり、首や腰を回したりして、各部を十分ゆるめ、ストレッチなどをしてから乗車しましょう。

そうすることで力みが抜けて安全運転にもつながり、クルマに優しく、かつクルマのコンディションも掴みやすくなるはずです。

ネットの声

「エンジンを掛けた直後のまだファーストアイドルが効いている高い回転数のまま軽いショックと共にDに入れ、そのままブレーキを踏んで車を止めるとします。この時車の各部にどれくらいストレスが掛かっているのでしょうか。確かに今の車は簡単には壊れないと思いますが、調子が悪い言う状態は十分起こりうると思います。最近は暖機は不要と言う記事をよく見ますが、調子が良い状態を少しでも長く維持しようと思っている人は、ファーストアイドルが落ち始める走り出す前の1?2分の暖機はエンジンや駆動系のために普通にやっているんじゃないでしょうか。」

「一つ。昨今のガソリン車両はキャブレータではなく、メーカー独自のインジェクションによる燃料の送り込みである。その日の初回起動時については、回転数が高めの為、多少の回転が下りてくるまでは、クリープでの走行速度もあがる為、初回起動時のみは回転数の落ち着き位は待つべきである。特に最近の運転者の無造作なアクセル操作では、周囲を危うくしかねない。」

「20年間25万km、トルク34kgmのディーゼルRV車で、信号待ちを含む停車中は誤発進防止のためにNorPレンジにしてましたが、ミッションは壊れませんでした。
故障させて自己負担になるより事故った方が保険料が出た方がマシという人が一定数いるでしょうけど、俺なら安全を取るね。」



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