世界中で、自国の技術だけで「自動車」(ガソリンエンジン搭載の純粋な車。現状ではEV車は“自動車”とはカウント出来ない)を生産出来るのは、米国、ドイツ、日本だけだと言われています。
イギリス、イタリヤ、フランスも、一部部品に外国に頼る部分があるので「純国産」に届かないのですが、「準国産」としての「まともな自動車の生産が可能な国」です。
また、外国資本の傘下に入ったボルボやジャガーといったメーカー製の自動車は、過去蓄積した技術もあり、ぽっと出でまともな技術を持たない会社と比較すれば、れっきとした「自動車メーカー」であることは明白です。
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技術が未熟な国の車
在日民数が非常に多い某国の製品も、本来愛国心があれば、たとえ性能的に劣っていても購入して貰える筈なのに、このメーカーは日本に進出したのですが彼等の同胞にも全く売れずに、撤退していきました。
「自動車」なんて簡単に作れるものでは無い。
昔、このH社と提携していた三菱がこの国から撤退する際に、本来なら日本に持ち帰るか廃棄処分するべき治具型具の類を、変な好意を示して残したせいで、「彼等が日本の技術に追いつくペースが10年以上縮まった」と、国内の他社の社長が激怒したとの話もあります。
あんな旧態然たるエンジンでも、彼等のレベルには垂涎の技術だったのです。
「自動車」技術は、簡単に会得出来るものではないということですね。
童夢 零(1978)
日本のレーシングコンストラクター童夢が、78年のジュネーブモーターショーでデビューさせたのが零(ゼロ)。非常に低いウェッジシェイプは全高980mmを実現。国産技術に拘り、ミドマウントされるエンジンは日産のL28型直6を搭載。人気はとても高かったが、市販化は見送られた。#車小噺 pic.twitter.com/d3rRP4yhSJ— 車の小噺【GV】 (@car_kobanashi) October 17, 2021
バイク百花繚乱の時代
バイク好きの、古い世代の人達なら、1960年代の2輪メーカー乱立の記憶があるでしょう。
現在2輪メーカーは、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキしか生き残っていないのですが、当時は三菱も「シルバーピジョン」、スバルも「ラビット」を作っていました。
また、ダンプやパッカー等の特装車や飛行艇の新明和工業も「ポインター」を作っていたのです。
タイヤのブリヂストンも「チャンピオン」を作っていました。
もちろん、町工場規模のメーカーも参入。
当時、日本には283社ものメーカーが存在したそうです。
【750cc規制】
日本では750cc以上売らないようにしましょうという自主規制。
これによりメーカーは海外仕様と日本仕様で排気量を分けてバイクを作ってた。
Z1とZ2、CB900FとCB750Fなどが有名どころ。
この規制により逆輸入が行われるようになった。— ゴミみたいな偏見で語るバイクbot (@gomi819bot) February 11, 2022
技術があっても
三菱重工、中島飛行機、川西航空機、川崎航空機といった、戦時中の航空機産業を支えた優秀な技術を持ちながら、敗戦で「翼をもがれた」企業も多く2輪生産を手掛けていました。
しかし、この中で現在も継続して2輪を生産しているのは、カワサキしか残っていないのが事実です。
自動車やバイクは、生産技術と同時に、サービスネットワークを構築する必要があるからです。
日野・ルノー4CV(PA型) 戦後日野とルノーが提携し日野が4CVを組み立て販売を開始した後ついに1958年には完全国産化した。燃費の良さからタクシーとして多く採用され活躍した分、オリジナルは極めて希少。 pic.twitter.com/lclUUra3X8
— 色々な自動車bot (@strange_car) February 1, 2022
家電製品とは異なることの認識を
例えば、B社のトースターは、2003年に東京で設立されたクリエイティブとテクノロジーの会社の製品ですが、すでに多くの家庭で見られます。
この様な家電製品等、特定分野の「1点突破」をすれば、市場で一定の評価を獲得して、成功を収めることができる製品と、自動車は大いに異なるのです。
開発現場のテストコースに設ける「悪路」ひとつを取っても、各社は相当な投資をして取り組んでいます。
そして、蓄積した技術やノウハウは、想像を超える質と量があります。
???? : ジェノベーション GXE (2018年)
コルベットをEV化し、EV最速340km/hという世界記録を持っている。7速MT/DCTの恩恵により、既に自身の世界記録を9回塗り替えているとか。
Spec : 800hp/949Nm pic.twitter.com/s5Z1iEE0MZ
— マイナースーパーカーBot (@minor_car) February 9, 2022
鴻海の創業者・郭台銘(テリー・ゴウ)氏が、社内会議で「わが社が電気自動車(EV)を作れないことがあるだろうか。EVはiPhoneに4つの車輪を付けたようなものじゃないか」と言い放ちました(2021年8月29日付日経)。
この、新参を目論む企業の著名な代表者の様な考えでは、まともな「自動車」を造ることは不可能でしょう。
アップルやソニーといった、その分野では最高レベルの技術を持った企業が、EV車に参入する意向を示していますが、人の命を預かる「自動車造り」はそんなに甘くはないので、覚悟して取り組むべきでしょう。