今さら聞けない牛乳のメリット・デメリット スポーツドリンクにも負けない効果とは
実は体を大きくしたい成長期は、毎日飲んでいたものの、大人になってからすっかり飲まなくなった、という人は結構います。
しかし、牛乳は体作りに必要なタンパク質、カルシウム、炭水化物(糖質)、脂質を一気に摂れる、非常に栄養価に富む飲み物。
筋肉量の維持、骨作り、疲労回復に必要な栄養成分が豊富です。
そこで、改めて牛乳のメリット・デメリットについて整理してみましょう。
(※文中の栄養成分値はコップ1杯(200ml)の牛乳)。
目次
2種類のたんぱく質×ロイシンで筋肉作りをバックアップ
牛乳に含まれる、たんぱく質は2種類。
吸収の早いホエイプロテイン(20%)と、ゆっくり吸収されるカゼインプロテイン(80%)です。
これらのたんぱく質には、体内で作ることが出来ない必須アミノ酸も多いのが特長。
アミノ酸のなかでも筋たんぱく質の合成を促すロイシンが豊富。牛乳コップ1杯には、Lサイズのゆで玉子1個や、リカバリーを目的とした市販のプロテインと、ほぼ同量のたんぱく質とロイシンが含まれます。
アミノ酸は筋肉のダメージを抑制し、回復を促すだけでなく、疲労の軽減やエネルギー源となる栄養成分。
ホエイとカゼインを上手に摂ることで、長時間にわたり、血中に必用なアミノ酸を供給することができます。
KALDIの割って溶かして飲む簡単ホットチョコレートが最高すぎる…。あたたかい牛乳150mlとチョコ2片を混ぜるだけ。パッケージもかわいい…。 pic.twitter.com/vMJdWkyVWH
— 喫茶トラノコク (@toranocoku) February 9, 2022
運動後の疲労回復に有効な炭水化物が豊富
運動後に起こる筋疲労の原因の一つに、筋肉内のグリコーゲンの枯渇が挙げられます。
牛乳に含まれる糖質「乳糖」は、運動後の筋グリコーゲンの回復に有効です。
また、糖質はたんぱく質を同時にとると、骨格筋への取り込みが高まり、筋グリコーゲンの回復がより促進されるという報告もあります。
さらに、体たんぱく質への合成をバックアップ。筋肉のダメージを抑制します。
つまり、糖質とたんぱく質、この2つの栄養を同時に摂れる牛乳は、高い機能性を謳うスポーツドリンクやゼリー飲料にも負けない飲み物なのです。
ちなみに、アメリカのスポーツシーンでは、運動後の疲労回復のための補食として、必ずといってよいほど「チョコレートミルク」が登場します。
これは、牛乳にチョコシロップを加えた甘いドリンク。
牛乳の良質なタンパク質に、砂糖や水あめからできたチョコシロップを入れることで、炭水化物をさらに強化。
素早いリカバリーを狙います。
ホットミルクに「ホワイトチョコ2かけ」入れると牧場で出てきそうな濃厚ミルキーな味になってすごく美味しい…
ひとつまみの塩がミルクの甘味引き立てます。レンジで簡単!
牛乳大さじ2とホワイトチョコ2かけ、塩ひとつまみを600W20秒程チンし混ぜて溶かし、牛乳120ml加え1分20秒チン。 pic.twitter.com/Gb0l5leacd
— #ラク速レシピのゆかり@料理家・toroaクリエイティブディレクター (@igarashi_yukari) February 10, 2022
コップ1杯のカルシウム量は成人の1日の推奨量の1/4~1/3
カルシウムは日本人に不足しがちな栄養素の一つです。
骨の材料となるカルシウムが不足すると骨密度の低下し、疲労骨折、骨粗鬆症の原因になります。年間を通してケガなくプレーするためにも、十分に摂ってほしい栄養素です。
牛乳コップ1杯に含まれるカルシウム量は220mg。
これは、成人男性の1日の推奨量の約1/4、成人女性の約1/3にあたります。
しかも、牛乳のカルシウムは小魚や野菜よりも吸収率が高く、効率よく摂ることができます。
体の機能を調節するビタミン、ミネラルをまんべんなく含む
そのほか牛乳には、エネルギー代謝に欠かせないビタミンB2、動物性食品を控える人に不足しやすいビタミンB12、目の健康を維持するビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなどが多く含まれます。
また、発汗で失われるミネラルもまんべんなく含まれています。
@hop_shimoさまより、やまぐち、きらら牛乳をいただきました??
美味しい牛乳がたくさん飲める??
あまりにもたくさんだったので、周りにも幸せのお裾分けしました??
ありがとうございます??#やまぐちきらら牛乳 pic.twitter.com/EU4r8g6ViW— キララ (@kirara11551) February 11, 2022
知っておきたい「牛乳のデメリット」も紹介
牛乳のメリットの一つに挙げた乳糖はデメリットにもなります。
特に東洋人は乳頭をうまく分解できない「乳糖不耐症」の方は少なくなく、量を飲みすぎるとお腹が張る、下痢をするといった症状を起こす人がいます。
それでも多くの人は、量や選び方によって症状を和らげることが可能です。
一般的に乳糖不耐症の方でも、1日12~15gの乳糖(牛乳250~300ml程度にあたる)であれば、下痢などの症状を起こさずに許容できると言われています。
温めてゆっくり飲むことでも、つらい症状が和らぎますよ。
「まったく飲めない」という人は、乳糖が入っていない牛乳を選ぶ、乳製品のなかでも乳糖が少ない発酵食品(チーズやヨーグルト)をこまめに摂ります。
また、プロテインパウダーも乳糖の量が少ないたんぱく源です。
お腹の調子をみながら、自分に合ったものを見つけましょう。
食事は習慣です。牛乳は栄養が豊富とわかってはいても、自分でいつ・どれくらいは飲もう、としっかり意識しないとなかなか摂れないもの。
牛乳はトレーニング前・後、食事中、補食(夜食含む)と自分に合うタイミングでいつでも摂ってOKなので、どのタイミングであれば摂りやすいかを、是非一度、見直してみてください。
急遽作ったほうれん草のポタージュ?
玉ねぎ 半分をみじん切りして
オリーブオイルで炒めてそこに
ほうれん草 1/2袋と
牛乳400cc コンソメ小さじ1ぐらいと
塩コショウして煮込んで
ミキサーかけて仕上げにブラックペッパーと生ハムをのせ完成??
3人分ぐらい↑じゃがいもなくても美味しくできた♪ pic.twitter.com/oxNMjNJcxY
— 松尾薫 (@Matsuokaoru) February 10, 2022
ネットの声
「適度にならいいですよね。料理に使用したりします。基本的にお乳なので、普通は赤ちゃんが摂取するもの。乳離れした人には、過剰摂取は良くないのは当たり前。」
「骨粗鬆症なりかけて、乳糖不耐症にも大丈夫な牛乳を飲むようにしたら、飲み過ぎたみたいで血圧に問題が出てきた。今は牛乳の量を減らしてスキムミルクを足してる。年齢や生活習慣に合わせて程々に飲みのが良い。」
「アルブミンが豊富なので、熱中症、脱水症状の防止にもいいですよ。」