気をつけて!腹上死は若い人でも起こりうるよ!

性交中に死ぬ「腹上死」は若い男女でも起きると判明!

腹上死の実態にメスが入りました。

英国セントジョージズ・ロンドン大学(SGUL)の研究により、性行為にともなう心臓突然死(腹上死)は平均年齢が38歳であり、3人に1人は女性であることが判明しました。

これまで腹上死といえば、中年男性で起こる心臓発作が主なものでしたが、実は若い男女でも発生していたようです。

若い男女にも「腹上死」は起きる!

これまでの研究で、性行為には、高血圧の緩和、免疫システムの強化、睡眠の改善、それから「鼻づまり」の改善(2021年イグノーベル賞受賞)など、心と体に大きな効果があることが判明しています。

一方で、古くから性行為の途中や直後に死亡する「腹上死」の存在が知られていました。

現在でも、服上死の発生率は、突然死全体の0.6%~1.7%を占めると言われています。

またドイツで行われた法医学研究は、突然死のほとんどが中年の男性(平均59歳)であり、原因の多くは心臓の血管が詰まる心筋梗塞と関連していると報告しています。

同様の結果は、アメリカやフランス、韓国でも報告されており、腹上死は主として中年男性にかかわる問題であると考えられていました。

しかし今回、セントジョージズ・ロンドン大の研究チームが、大学病院で記録された6847件の心臓突然死を分析したところ、腹上死が中年男性ばかりに限定しないことが示されました。

調査の結果、性行中または後から1時間以内に発生した心臓突然死は、全体(6847件)の0.2%にあたる17件であり、平均年齢は38歳と想定よりも遥かに若いことが判明。

また、症例の65%が男性、35%が女性で起きていました。

最も多かった死亡原因(53%)は、心臓のリズム異常による「不整脈死症候群」で、これまで言われていた心筋梗塞ではありませんでした。

心血管に問題がなくても、心拍のリズムが致命的に狂ってしまうと心臓が酸素不足に陥って心停止してしまい、腹上死を引き起こすようです。

心筋梗塞は加齢にともなう心血管のつまりが原因の1つですが、心拍リズムの問題は加齢とは異なる仕組みで発生しているのかもしれません。

腹上死のイメージが大きく変わる

今回の研究により、心臓にかかわる腹上死は中年男性だけの問題ではなく、若い男女にも起こりえることが示されました。

また、若い人の腹上死は、加齢による心血管のつまりを原因とした心筋梗塞ではなく、心拍のリズムが致命的に狂ってしまう「不整脈死症候群」が多いことも示されました。

ただ幸いなことに、腹上死は心臓突然死全体の0.2%と極めて低く、「腹上死のリスクはこれまで危惧していたほど高くはなく、既に心臓病を患っている人でも低いリスクで性行為ができる」と研究者たちは述べています。

なお余談ですが、ドイツの調査では、自慰行為中の事故が原因で死亡する例は100万人に1~2人であるとのこと。

これらの痛ましい事例には、乳首に電極を接続して電気ショックを楽しんでいた男性(感電死)や、体や首に鎖を巻き付けて快楽を味わっていた男性(窒息死)などが報告されています。

比較的安全な自慰行為でも、あまりにハードなものは命を削る危険性があるようです。

腹上死と言えば貴ノ浪…「午前10時のラブホテル」

〈心臓悪いから、気をつけてたのに、私の上にいたの。“うっ”てうめいて動かなくなったわ。しばらくそのままだったから私、眠ってるのかと思った。でも気がついたら心臓動かなかったし……はぁ……息もしてなかった〉

視線の先にはベッドでうつぶせのパトロン男。

そう、彼(貴ノ浪)は腹上死したのです。

中小企業が軒を連ねる大阪府豊中市走井(はしりい)は、伊丹空港から車でわずか5分の距離にあります。

2015年6月20日は、蒸し暑い、うっすらと晴れた朝から始まった。午前10時20分ごろ、この町に4軒あるラブホテルのうちのひとつに姿を現したのが、他ならぬ元大関・貴ノ浪(本名:浪岡貞博)こと音羽山親方である。

青森県三沢市に住む彼の母・京子さんの話によると、

「貞博(貴ノ浪)はその前日、奥さんに“友達5人と会ってくる”とだけ言って、大阪へ向かったそうです」

「貴ノ浪は、2002年に結婚した6歳上の陽子夫人と、10歳になるひとり娘の3人家族。彼女らは名古屋で生活し、親方は東京へ単身赴任をしています」

ところが、この時点で、貴ノ浪にはひたひたと死神が近づいていたのです。

「ホテルの部屋は全部で53。取り立てて特徴のない一室で、親方は“大阪妻”とコトに及んどった。それが30分もせえへんうちに状態がワルなって、慌てた女が受付へ連絡を寄こしたんです」

〈20日午前10時55分、急性心不全のため滞在先の大阪市内のホテルで死去〉

ホテルの種類や所在地は伏せられたが、むろん人の口に戸は立てられません。

真相は果たして、関係者の口伝えにどんどん拡がっていったのです。



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