居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、ともに荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。
当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の社長の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。
20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出す、大沢ハードボイルドの新境地。
大沢在昌さんの新刊「晩秋行」双葉社刊が発売されました♪大沢ハードボイルドの新境地にして切ない「大人の恋愛」を描いた傑作長編小説!#大沢在昌 pic.twitter.com/RiBXPuzTij
— 戸田書店 藤枝東店 (@todafujiedae) June 22, 2022
著者について
1956年名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。
86年「深夜曲馬団」で第4回日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞、
94年『無間人形 新宿鮫4』で第110回直木賞、2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』と連続で日本冒険小説大賞、04年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞、
06年『狼花 新宿鮫9』で日本冒険小説大賞、10年に第14回日本ミステリー文学大賞、12年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説大賞、14年『海と月の迷路』で第48回吉川英治文学賞を受賞する。
「巨匠・大沢在昌の新刊。バブル崩壊と共に消えた250GTカリフォルニアスパイダーをめぐる人々の欲。30年想い続けた女性を探す主人公。30年も想い続けるなんて現実だったらキモいだけのジジイの話なんだが、大沢ハードボイルドの世界ではカッコいい男になるんです。派手なアクションはないけれど、大沢ハードボイルドの世界を満喫できた作品でした。」
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