ゴミの王国 朝倉宏景 (著) 双葉社 (2024/3/21) 1,980円

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。

ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。

物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。

二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが--。

片付けたい男と片付けられない女。

正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。

著者について
1984年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、2013年にデビュー。
2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で第24回島清恋愛文学賞を受賞。他の著作に、『野球部ひとり』『あめつちのうた』『日向を掬う』『空洞に響け歌』『エール 夕暮れサウスポー』などがある。


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