平場の月 朝倉かすみ (著) 光文社 (2021/11/16) 748円

第32回山本周五郎賞受賞

これがリアルな大人の恋愛小説!

【内容紹介】

須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。

須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。

青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。

検査で行った病院の売店に彼女はいた。

中学時代、「太い」感じのする女子だった。

五十年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。

第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説!

「LINEにユニクロ、コンビニに病院検査。現代的小道具が上手に使われながら、切ない中高年の思いを見事にえがく。こんな小説が書けるんだ、と、作者の力量に感心した。中高年で、不倫や、道ならぬ恋や、あるいは独身同士の危ない恋などをしている人は、読めば自分の姿があぶり出されるのではないか。これでもいいんだ、ただ、愛に殉じたい、と思えるのか、こんなバカらしいことはいい年をしてやめよう、と思えるのか、それは読者次第であるが。読者が自分のことを語りたくなり自分の日々を振り返ってしまう小説は、それだけで200点満点だ、と思っているので、星5つ。」

「涙もろくない私も、ほろりと涙した。リアルな設定人々、特に須藤と青砥の会話が自然で作者の巧みさを感じた。読了して数日たちましたが、いまだに二人が心に棲んでいます。」

「束の間の夢だと悟っていた女。女との新しい人生を夢見てしまった男。切なく狂おしい、けれど可笑しくもある。」


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