こよなく愛するクラシック音楽をLPレコードで楽しんでいる村上春樹さん。
百曲以上の名曲を論じながら、作家の音楽観が披露される。
新聞の書籍広告の村上春樹の「古くて素敵なクラシックレコードたち」
クラシック音楽をこよなく愛する村上さんがLPレコード486枚をカラーで紹介しながら縦横無尽に論じる音楽エッセイだそう。
うわー、面白そう✨
と思ったが、まず手元の「小澤征爾さんと音楽について話をする」を読んでからだろう😆 pic.twitter.com/cJiSYdshLp— 井上千秋 (@siT16hIIvxqdItz) June 29, 2021
「486枚、ジャケットはオールカラー。この情報だけで2530円は安いと感じるのが常識かと。アナログ盤のみなので、ディスクガイドとしては難しいところもありますが、そこが魅力でもあります。」
「他の方も書いておられるように、決して一般受けする本ではありません。
いわゆる昔のレコード蒐集家の方の独り言のような本です。(まぁ、自分でもそう書いておられます)
取り上げられている曲名は割と一般受けするものが多いですが、いかんせん曲そのものについての批評、感想的なものはありませんのでこれを読んでも初心者のクラシック音楽の勉強にはなりません(笑)
本としては綺麗な作りでおしゃれなところはさすが村上春樹。
この値段でこんな内容のものが売れるのだから大したものですね。この前に出したTシャツのコレクションを写真に撮って本にしたものの時も思いましたが、さすが村上春樹という感じです。商売上手だなぁ。」「著者は、読者に媚びるようなことは一切考えておらず、私的内容で書かれています。
登場するLPも、今は高額な輸入盤(33CX等)もあれば国内盤50円と、色々なLPが登場します。私が買った書店では、薄いプラケースに入った本書は、ビニール袋で包装されていて、立ち読みができる状況では無い。
私のように70歳代であれば、本著内容は十分に納得できるものであったが、立ち読みすること無く若い人が購入した場合は、面食らうかもしれません。
日本の音楽評論家が推薦してきたLPは、あまり見られず、著者の経験、視点が一貫している。なおピアノ好きの私にとっては、アールワイルド、ペナリオ、オグドンと言ったお気に入りの奏者が紹介されていた。
比較的若い人が、本書を読んだ時には、日本の音楽評論家のお薦めとは無関係で、古LP(中にはCDに復刻されておらず、入手が難しい)が沢山でてきます。ただ、私にとっては昔からの時間が戻ってきた、至福の時間を味わえます。
また、全LPジャケットの写真も良いです。追伸:紹介されたLPは決して優秀録音とは限らない。著者のように古いオルトフォンなら音楽になるが、最新の特に日本の軽針圧のカートリッジでは真価は発揮できないでしょう。また、復刻CD、これも日本でノイズを消し、結果として音楽も消したCDでは、同じく真価は発揮できない。」
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