ふたたび嗤う淑女 中山七里(著) 実業之日本社 (2021/8/6)

この悪女、制御不能!

シリーズ累計12万部突破の大ヒット作、待望の文庫化!

巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる――

稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。

「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。

国会議員・柳井耕一郎の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、恭子の指南を受け、不正運用に手を染めるが……

金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは! ?

どんでん返しの帝王が放つ、戦慄のミステリー!

人気漫画家・松田洋子氏による、文庫版限定「あとがき漫画」も、シリーズ第1作『嗤う淑女』につづけて、ふたたび収録!

「ひとのおごり、エゴ、欲におぼれたものを制裁していく。読み物としてはおもしろい。それぞれにシチュエーションが違えども、欲望を満たすためには企みがある。そういった欲のかたまりに対し、一撃をくらわせていく。数多の詐欺の手口に、地面師までもがうごめく。これでラストのオチにヒロイン的な救済があればよかったが、やや不満が残る。結局はダークなものはダークに染まっていても何ら不思議はないのかも。終盤が知能的というよりも実弾でハチャメチャな展開となっている。」

「女性活躍NPO法人の代表、宗教団体の副館長、不動産屋の社長、国会議員の政策秘書など、相手に応じた最良の陥れ方を選んでいて、金だけでなくプライドや自信も失うやり方はよく考えられていると思った。
また、「野々宮恭子」の目的が金銭でも復讐でもないというところがまたおもしろくて怖いところだった。
ただ、国会議員・柳井耕一郎との決着が案外あっけなかったのが残念だった。また、警察の捜査も後手に回ってほとんど何もしていない状態だったのも物足りない。もう少し「野々宮恭子」の正体に迫って警察との駆け引きも見たかった。」

「先生の作品は、かなりの数を読みましたが、どれも面白いですね。全巻の制覇を目指して奮闘中です。」


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