住宅街の片隅に佇む小さなビストロ、今宵もオープン。
街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。
チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。
店の常連になってから不眠症も怖くない。
農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキュトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。
寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる――共感と美味しさ溢れる温かな物語。
キッチン常夜灯 長月天音 角川文庫 9784041139875
夜中のみ営業するその店では、手間と心のこもった料理が食べられる。
役割に縛られ凝り固まった心と体を優しくほぐしてくれる、こんな灯のような店に巡り合いたい。
「料理の先にある相手の笑顔を想像するからさらに心が満たされる」
9/29読了 pic.twitter.com/d6sS3FTmCs
— c-3po@本が好き (@c3pomotohonzuki) September 29, 2023
「一話一話読み終わる毎にやる気をもらえた。続きが読みたいです。」
「文体も情景叙述も最高です。」
「夜から朝にかけて開くビストロ、都会の路地裏で疲れた人や終電に乗り遅れた人に癒しと活力を与えてくれる。シェフもソムリエも温かく、こんなお店があったらいいなと思う。」
「『ほどなく、お別れです』を読んでから、この作者のファンになりました。
スパイスボックスもそうですが、読んでいて、やさしさに包まれるというか、ぬくもりを感じるというか、
時間がゆっくりと流れていく雰囲気を感じます。癒されたい方におすすめです。」
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