ライフサイエンス 吉森保 (著) 日経BP (2020/12/17)

世界的生命科学者であり、ノーベル賞受賞者の共同研究者でもある著者による、入門から最先端まで、生命のことがわかる一冊。

2016年ノーベル生理学・医学賞受賞大隅良典氏、元日本マイクロソフト社長成毛眞氏推薦。

科学が発展しすぎた時代に、まどわされず、自分で考えるための基礎教養

人生100年と言われる時代ですが、それはただ寿命が延びただけの話。

寝たきりやアルツハイマーで何年も過ごさなければならないのが、いまの現状です。

しかし、生命科学は「死ぬ寸前まで健康でいる」ために日々発展しています。

この本は、世界的生命科学者が、細胞の話といった生命科学の基本から、抗体やウイルスの話、そして、最先端の知見を、極めて分かりやすく教えてくれる本です。

どんな病気も「細胞」がまず悪くなることなので、基礎である細胞の理解をまず足掛かりに、この本を読み終わるころには、さまざまな「体」にまつわることが理解できるようになっています。

筆者は、2016年にノーベル賞を受賞して話題になって「オートファジー」の世界的権威でもあります。

オートファジーがわかれば、「細胞を新品にする機能」=「アルツハイマーや生活習慣病をなくす可能性がある」ことになるので、必然的に病気の最先端研究まで知ることもできます。

昔は医療にそんなに選択肢がなかったので、知らなくてもよかったのですが、現代は、医療はもちろん、生活にも生命科学は入りこんでおり、いちど学んでおかないと自分で判断ができません。

この本は、読み進むうちに「科学的思考」も身につくようにつくっています。

この本を読み終わるころには、正しさを見抜く力、エセ科学やニュースにまどわされない力もきっと身についているはずです。

「すべての人に絶賛お勧めです。文系の人、高校生でも全部理解できます。人間は37兆個の細胞で出来ている。その細胞のしくみがわかる。そのなかでもオートファジーが免疫や病気、美容、老化に大きく関係していて、どういう生活をすればオートファジーを活性化できて健康に長生きできるかがわかる。そのキーワードは赤ワインとチーズだと言うのがとてもいい。」

「内容は薄いのかもしれないが、例えを含め、分かりやすくサクサク読め、興味をそそられる。希望を持てる分野でもあり、62歳にしてベンチャーを始めた著者の姿勢も前向き。良い本だった。」

「素人でもわかりやすいように書かれていて、一気読みしてしまった。日本の研究者は素晴らしい方が多いと思います。」


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