ライト・スタッフ 山口恵以子 (著) 潮出版社 (2024/2/5) 1,045円

「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」が大人気の著者が渾身の力で描く熱き人間ドラマ!!

昭和30年、映画監督を目指す主人公の五堂顕(ごどう・あきら)は太平洋映画の助監督試験に落ちてしまう。

だが、諦めきれずアルバイトを探しに来た撮影所で小火(ぼや)を消し止めたことから、照明部にスカウトされる。照明部のいちばん下の見習いからスタートした顕は、失敗を繰り返しながら現場で経験を積むうちに照明の魅力に引き込まれていく。

まじめだが臨機応変で勉強熱心な顕は、徐々に監督や他のスタッフたちに好かれ、照明技師としての腕を上げていった。

活気があり、エネルギーに満ち溢れていた映画の世界は、まさに娯楽の王様だった。

しかし、映画の栄光は長くは続かなかった。「電気紙芝居」とバカにされていたテレビがカラー放送を開始し、東京オリンピックで爆発的に売れたのだ。

映画会社の衰退は著しく、スタッフたちは事実上解雇されてしまう。

顕は、照明技師たちは、映画界はこの先どうなってしまうのか──。

もう一人の主役ともいえる女優の衣笠糸路(きぬがさ・いとじ)や初の女性脚本家、監督や俳優など、誰がモデルになっているのかを想像しながら読むのも楽しい。

ただならぬオーラを放つ俳優、そして名監督たちが綺羅星のごろく存在した時代。

そして、刻々を移りゆく時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家の著者が描く。

──本作は誰にでも楽しめる極上の娯楽小説だと思います。
読めば元気が湧いてくる物語に仕上がっています。
本作が映画化・ドラマ化された暁には、衣笠糸路の役は、ぜひ私に演らせてください!
糸路に魂を吹き込んでみせますので。(高島礼子/女優)

──「娯楽の王様」を支えた光当たらぬ技師たちの日々の研鑽と苦楽を照らし出し、
映画スターが光り輝いていた時代の、明るく開放的な物語。
(東えりか/書評家/「週刊現代」より)

「この作家は初めて読む。読みやすくて映像が目に浮かぶ。松竹かどっかで映画化しないかな。NHKでドラマ化しないかな。映画界華やかなりしころから斜陽化しテレビがメインになるまでのライトスタッフ、照明技術屋さんを描く。ちょっとウルッとくるところもある。この人はあの人をモデルにしているのか的楽しみもある。
人に薦められる。」


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