リバー 奥田英朗(著) 集英社 (2022/9/26) 2,310円

同一犯か? 模倣犯か?

群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!

十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。

かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。

娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。

若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。

十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか───

人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!

【著者プロフィール】
奥田英朗(おくだ・ひでお)
1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て、
1997年『ウランバーナの森』で作家デビュー。
2002年『邪魔』で大藪春彦賞、2004年『空中ブランコ』で直木賞、
2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、
2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。
『ナオミとカナコ』『向田理髪店』『ヴァラエティ』『罪の轍』『コロナと潜水服』など著書多数。

「最初に書いておくがこの作品はネタバレ厳禁。最後まで楽しめるのでレビューも注意して読んだほうがいい。なおこのレビューでは具体的内容には触れない。

池袋のリアル書店で、発売日前に購入。奥田英朗は私が著者名だけで買う数少ない作家さん。
群像劇、変わり者(精神科医、心理学者等)を書かせれば日本一の書き手だ。

登場人物が多い為に、序章、第1章は、もたつく感じがあるが、ジェットコースターの位置エネルギーを蓄える為である。
第2章からノンストップのジェットコースターが走りだすので、「試し読み派」はその点注意。

本作は約650ページの極厚小説だか、そこは奥田英朗。とにかく読ませる文章で読者をグイグイと引き寄せる。これで税込み2310円は激安価格。

こんな群像劇を書ける奥田英朗の頭の中身はどうなってるんだ…

写真は極厚の背表紙。もう荷物で持ち運びには不向きです(笑)」

「私事ながら、この小説の舞台が私の故郷・群馬県桐生市ということで迷わず購入。
内容は、桐生市と栃木県足利市の渡良瀬川河川敷で女性の殺害死体が連続して発見されるというミステリー。事件の現場である桐生市、足利市に加えて群馬県太田市も舞台となっている。
刑事、新聞記者、複数の容疑者、被害者家族、心理学者、元刑事、ホステスの雇われママ・・・単なる警察小説とは違い、多くの関係者が多数登場してそれらが複雑に絡み合い、重厚なストーリーとなっている。
群馬・栃木両県の方々に特にお勧めしたいが、それ以外の方々にも是非御一読いただきたい。600ページを超える大河小説だが、最後まで飽きさせない。ネタバレになるので詳しいことは書かないが、読み進むにつれて物語の渦中にどんどん引き込まれていくこと間違いなし。イチ押しの作品である。」


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