最後のひと 松井久子 (著) 中央公論新社 (2022/11/21) 1,760円

75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの?

燿子がついに出会った「ぴったりな人」。

人生仕上げの情愛がもたらすものは――。

ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、実感を込めて後続世代に送る、希望の物語

奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え……

「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、燿子と理一郎がとった選択は?

「「75歳になって86歳のひとを好きになって、何が悪いの?」この帯に惹かれ、これから先の人生の恋愛を垣間見てみたくて拝読しました。何歳になっても恋愛する感覚ってずっと変わらないんだという安心。歳を重ねることにより、世間体や利害関係なく素直に自由に愛情を表現しやすくなる奔放感。そして、高齢での性愛についてまだ見ぬ世界を予習させていただいた気分です。その年代に適したカタチで、欲の赴くまま生きることこそ、生きていると実感できるんだなと。これまで自立して生きてきたからこそ、お互いに依存することなく否定することなく相手を尊重しあえる。何歳になっても心も体も愛し合いながら、分かち合いながら話し合いながら助け合いながら添い遂げるパートナーと出会えることのすばらしさ、教えてくれる本でした。」

「互いを尊敬し合う二人のメールのやり取りが、ゾクゾクするほど生々しい。しかし、かつては互いに別々の家庭を持っていたわけで、ノンフィクションとフィクションの間で揺れながらも、自然に第一作の主人公に繋がっていくのが見事だ。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事