硬貨で納税…税務署は断れないっていうけど国税庁の見解は?

「硬貨で納税」税務署は断れない ひろゆきの指摘に国税庁、銀行の答えは…。

「『税金を払うときに硬貨で支払うと税務署は拒否できません』」
「硬貨は無制限に使えると日本銀行が書いてたりします」

ひろゆきが2022年1月23日、上記のようにツイートしました。

その数日前、ゆうちょ銀行が硬貨の取り扱い枚数に応じて手数料の徴収を始めたのです。

これがホントなら納税で大量の硬貨が持ち込まれる事態になるかも!?

大量の硬貨を職員が手で数える

日本銀行新潟支店は公式サイトで、「貨幣のなぜなぜ、よもやま話!」を公開しています。

その中には、

「1種類の貨幣の支払いは『一度に 20 枚まで』と決められています。ただ、受取る相手が嫌がらなければ、20 枚を超えても問題ありません」

「ただし、例外があり、税金を納める場合には無制限に貨幣を使えます。税金を受け取る税務署などは、数えるのが大変かもしれませんが…」

と書かれています。

ひろゆきさんはツイートで、この内容を紹介しました。

これを見た人から、「迷惑ではないか」「勉強になった」「やってみよう」などと書き込まれたのです。

税務署を管轄する国税局にこの内容の事実確認。

すると担当者の答えは以下のようになりました。

「税務署に限って言えば、硬貨でお支払いをいただけるのは事実です。枚数制限などのルールは存在しないので、業務に支障がない範囲であれば受付いたします」

ただし、大量に硬貨を持ち込まれると職員が直接、現金を手で数えることになります。

待ち時間が長引き、ほかの納税者にも影響が出るので、

「ご遠慮いただきたいです」

コロナ禍でもあり、税務署の窓口を直接訪れるよりは、振替やキャッシュレスを利用してほしいとのことでした。

地方税は銀行、コンビニで納付するが

税務署で受け付けているのは、所得税や消費税といった国税です。

自動車税や住民税といった地方税はどうでしょうか。

納付業務をしているのは、各都道府県税事務所のほか、銀行やコンビニエンスストアがあります。

そこで銀行を取材すると、匿名を条件に3行が答えました。

いずれも、実際にどこまで硬貨を受け取れるかの判断は別途生じるようですが、税金での支払いに関して硬貨の枚数制限や硬貨利用への手数料は設けていないそう。

ただ、3行のうち1行は、現在窓口業務などを見直しており、「今後はどうなるかわからない」としていました。

さらに別の銀行の担当者は取材に応じる前、「税金という性質上、一民間企業が手数料を取ったり、もしくは拒否したりするのが望ましくないと考えていますので」と前置きしています。

ゆうちょ銀行はどうでしょうか。

「税公金の払込に硬貨は使用いただけます。現金加算料金の110円はかかりませんが、51枚以上から枚数毎に『硬貨取扱料金』をいただきます」と話していました。

ただし、

「窓口業務の繁忙状況によっては、あまりにも大量の場合にはお断りさせていただくこともあります」。

ネットの声

「嫌がらせには効果的ですね。ただし、被害を被るのは皆様が本当に仕返しをしたい直接の方々ではないと思いますので、もしこれでその方々の負担が増えたらと思うと…気の毒ですね。業務がパンクしたら上層部にも多少は影響もあるとは思いますが。」

「500円玉貯金しています。老後、一日1枚持って、お茶を飲みに行けたらいいなと思うので、続けるつもりです。一円、五円は使い勝手が悪そうですが、10円以上なら普段の買い物で使えるのではないでしょうかね。」

「税務署が両替機を置く日も来るのだろうか。税務署で払ったことないからわからないが、窓口業務に支障あれば対策するようになるだろうな」

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