中高年の転職の現実…求人のリアル!

中高年という年齢から一般的に想像できるのが、思考が硬直的、頑固で融通が効かない、扱いづらいなどです。

おそらく、それまでの人生経験の中で培ってきた自己防衛本能とも言えるでしょう。

性格を曲げる子とは難しいのですが、逆にそれをプラスに変える発想ができると、厳しい現実から光明が見えてくるかもしれません。

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50代の人の転職の現実

自分自身の胸に手を当てて考えてみると、50代からの転職に自信を持っている人はどれくらいいるでしょうか。

求人を出す企業からの視点で見ると、狙いは豊富なキャリアを持つ即戦力であることは間違いありません。

反対に50代から転職を目指す人は、それまでの会社員生活といった経験から、企業が即戦力を求めていることが痛いほどよくわかっているのです。

そのため、「自分自身が企業が求める人材なのかどうか…」そういったところに大いなる不安を感じることに。

また、これまでの経験を活かす、経験を無駄にしたくないのでしたら、どうしても選択肢は狭まります。

「こういった仕事がしたい」というのでも同様です。

反対に、「何でもいいから仕事があればいい…」乱暴な表現ですが、こういった気持ちを持てるのでしたら、選択肢は飛躍的に広がるでしょう。

転職には一にも二にも気持ちの持ちようが大切になります。

これまでのキャリアを活かすのか、自分のやりたい仕事を探すのか、仕事なら何でもいいのか、反する3つの選択肢の中から選ばなくてはいけません。

仕事を選ばなければ現在の日本でそれほど仕事に困ることはないでしょう。

キャリアを活かす、やりたい仕事に就くとなると途端にハードルは高くなってしまいます。

また、収入は下がることが予想されるので、どこまでが許容範囲なのか、食べていくためには最低限このくらいは必要というボーダーラインも決めておかないと、老後はすぐ目の前に…というプレッシャーもあるのです。

いずれにしても50代の転職の現実に直面することになり、そこから目を背けてはいけません。

自分のライフプランをしっかりと立てて転職に臨むようにしましょう。

転職に失敗する人の特徴

転職の3つのパターンから転職に失敗する人の特徴を考えてみます。

これまでのキャリアを活かす仕事に転職した場合です。

この場合は、即戦力を期待されているので、仕事のやりがいを考えても理想的な転職と言えますし、収入も思ったほど下がらないでしょう。

しかし、相応のプレッシャーを感じるのは間違いなく、これまでと同じような仕事内容だとしても、社風が違えば仕事の段取りや考え方も違ってきます。

そこに、自分がどのようにアジャストできるのか、それができなければ転職先でも浮いてしまうでしょう。

どこまで、新しい職場に自分を合わせることができるのか、それができないと職場でも浮いてしまい、転職が失敗ということになってしまうのです。

次に自分がしたい仕事に就いた場合ですが、これも理想と現実のギャップにぶち当たることになることが多く、「こんなはずではなかった…」ということにもなりかねません。

「決断に遅すぎることはない」とよく言いますが、キャリア形成に時間がかかることはたくさんあります。

その点も考慮してやりたい仕事に就くといったことも考えたほうがいいでしょう。

効率よく稼ぐ【JOBPAPER】

最後に仕事ならなんでもいいケースです。

転職の選択肢が広がるので、いろいろな仕事に就くことができます。

しかし、多くが未経験の職種になることが多く、その世界では初心者です。

そのため、人の下についての仕事となるでしょう。

多くの場合年下の社員、ケースによっては自分の子どもよりも若い社員から指示を受けることにもなりかねません。

その場合、プライドを押し殺して、失敗して怒られるようなことがあっても耐える耐久力があるかが問われます。

残り少ないキャリアの中でそのような苦痛を感じながら仕事をしていくのかといった自分自身への自問自答にもなるでしょう。

いずれにしても、食べていかなくてはいけないので、仕事をする子とは大切です。

自分を見失わないようにしっかりとした気持ちを持って転職に失敗しないようにしたいものです。

50代の転職を成功させるための4つのポイント

50代で転職を成功させるポイントを4つ挙げてみます。

年収にこだわらない

生活があるので最低限の収入は必要ですし、多いほど困らないのですが、転職前の収入を追い求めていたのではなかなか転職先はみつからないでしょう。

転職では年収がアップするとは限らず、むしろ下がることの方が多いのです。

転職先でがんばって収入を上げていくという気持ちに切り替えて、最初の収入は必要最低限から積み上げていく気持ちが大切です。

過去の経験をフルに活用する

50代となると経験は30年を超えている人がほとんどです。

30年の経験というのは自分にとって宝物ですから、それを活かさない手はありません。

そこで、自分がこれまでどのようなキャリアを積んできたのか、自分にとってたいしたことのないキャリアや資格、知識といったものでも、企業によってはそれを求めている場合も少なくないのです。

そのため、転職にあたっては、自分の中で埋もれている知識や資格、スキルなどを掘り起こしておくようにしましょう。

人生、何が幸いするかわからないものです。

プライドを捨てる

プライドは大切ですが、ときには邪魔になることもあります。

前の職場では管理職にまで昇進したのに、新しい職場ではヒラからのスタートというケースはよくあります。

転職の仕方次第とも言えるのですが、役職などにこだわっていると、せっかくの転職のチャンスを逃してしまうことも…。

どのようなキャリアがあっても、新しい職場では新入りであることに間違いはありません。

ぞんざいにふるまうことなく、謙虚にことにあたることが転職先では大切です。

50代に特化した転職エージェントを利用する

最後に転職エージェントを利用する方法です。

ネット上にはさまざまな転職を支援するサイトがあります。

それぞれが特徴のあるサービスを展開しているのですが、苦戦を余儀なくされる50代にとって転職エージェントはこれ以上ない援軍となってくれることでしょう。

特に、近年では中高年向けの転職エージェントも多く存在しています。

各世代向けの転職エージェントよりも、中高年向けの転職エージェントのほうが、転職ノウハウをしっかりと持っているので必ず力になってくれることでしょう。

まとめ

50代の転職は人生最後のチャレンジとなるのか、まだまだ続くのかいろいろな人生があるかと思います。

何も考えない転職よりも、それまで培ってきた経験があるので、何かしら役に立つことがあるはずです。

知識でも経験でも資格でもフル動員して、少しでも有利な転職になるようにしたいものです。

中高年の転職というのはどうしてもリスクが伴います。

自分ではできると思っていても、転職先での仕事のペースについていけずに挫折してしまうこともあるでしょう。

また、社風に全く合わないこともあります。

結果的に転職を成功に導くのは順応力かもしれません。

また、自分より年下の社員に指示を受けることが多くなるので、そういった際の適応力なども必要になるのは間違いありません。

言わずもがなですが、最終的に転職は人間力が試されるものかもしれません。

財産となるのは過去の経験ですから、それをフルに活用して転職にあたるようにしたいものです。



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