1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。
20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。
裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた――
激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く、著者渾身の青春ミステリー!
千遥と裕二、過酷な運命のたどり着く先は――
『代償』『悪寒』のベストセラー作家・伊岡瞬史上、最も残酷で美しい青春ミステリー!
Apple Books Store 2022年上半期ベストブック(ミステリー部門)
「星は、何もかも知っていたんだ」
1988年、静岡県の海辺の町、千里見町。
ふらりと町に現れた大学生・坂井裕二。1年前に父親を亡くした旅館の娘・清田千遥。
20年前の大型台風が多くの人々の人生を濁流に飲み込んだこの地で、2人は出会った――。
激流に飲まれた運命が
やがて大きな感動へとたどり着く…
新刊?伊岡瞬・著『奔流の海』文春文庫
著者渾身の青春ミステリー! pic.twitter.com/2HPO5p8EaR— 宮脇書店帯広店 (@miyawakiobihiro) January 4, 2024
「結局のところは恋愛小説なのだろうけど、その中にミステリだとか、虐待の問題だとかが織り交ぜてあります。男性側の幼少期から現在にかけてと、女性側の現在の視点が交互に出てくる構成。男性側の物語のほうがミステリですかね。
構成が凝っているせいか、視点や状況の切り替わりが頻繁なのせいなのか、いつもよりは読みにくさを覚えましたし、前半の虐待部分が可哀想で何度かめげそうになりましたが、終わり方がとてもよかったので、全部鬱憤は晴れました。」「【仮面】が面白かったので、発売日に即買いしました。書店見たけど、どこも置かれてない。。
大きく2篇に別れていて、内容はとても面白かったです。でも、最後に行くよりも前に
「はっは?ん!」
と、なるかも。それも楽しかったけど。
最近はこういう構成の作品が多い気がします。次の新作も買う気満々です。」
「読んだ後、冷静に考えると荒唐無稽な話でしかない。
それでもひき込まれるのは、2つの時系列を交差させて倒置させるテクニックと、複雑な時系列の中に撒いた伏線を回収していくテクニック。児童虐待というのも時事を上手くとらえているのかもしれませんね。
辻褄も合っていて、読者の溜飲を上手く下げさせていると思います。」
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