生き物の死にざま はかない命の物語 稲垣栄洋(著) 草思社 (2022/2/3) 825円

生きるとは、何だろう?

死ぬとは、何だろう?

コウテイペンギン、ツキノワグマ、ホタル、カエル……

限られた命を懸命に生きる様を描いた感動のベストセラー、『生き物の死にざま』の姉妹本!

明日の命もわからない世界で、生き物たちは「今」を生きている──

土の中から地上に出たものの羽化できなかったセミ、

南極のブリザードのなか決死の想いで子に与える餌を求め歩くコウテイペンギン、

毎年熱帯から日本に飛来するも冬の寒さで全滅してしまうウスバキトンボ……

限られた命を懸命に生きる姿を描き感動を呼んだベストセラー『生き物の死にざま』の姉妹編。

生き物イラスト30点以上収載。

<目次より>
I……愛か、本能か
1…コウテイペンギン 氷の世界で数か月絶食して卵を守り続ける父
2…コチドリ 子を守るための「擬傷」と遺伝子の謎
3…ツキノワグマ 一年半の子育てを繰り返す母グマと銃声
4…オビラプトル 化石から見えてきた恐竜たちの愛
5…カバキコマチグモ 最強の毒グモの最期の日は、わが子の誕生日
6…ゴリラ 「幼稚園」での集団保育と、家族に囲まれた最期
7…チーター 狩りも子育ても一身に背負う母の苦難
8…ブロブフィッシュ 世界一〝ブサイク?な魚の深海での愛

II……生き物と人
9…セミ 羽化をはばまれた夏
10…シラスとイワシ 大回遊の末にたどりついたどんぶり
11…ウナギ 南方から日本へ向かう三〇〇〇キロの旅の果て
12…ホタル ある夏の「こぼれ蛍」の孤独
13…ゴキブリ 不死身の「生きた化石」
14…ウシ 最後は必ず肉になる経済動物
15…ヒョウ ?製となった動物たちの悲しみ
16…渡り鳥 バード・ストライクの恐怖

III……摂理と残酷
17…カエル モズに串刺しにされたものたちの声なき声
18…クジラ 深海の生態系を育む「母」
19…ウスバキトンボ 熱帯からの日本行きは死出の旅
20…ショウリョウバッタ 干からびても葉を離れない「即身仏」の祈り
21…クマケムシ なぜひたすら道路を横切るのか
22…カタツムリ 動きを操られてしまった臆病な生き物
23…日本ミツバチ 世界最凶のオオスズメバチに仕掛ける集団殺法

IV……生命の神秘
24…雑草 なぜ千年の命を捨てて短い命を選択したのか
25…樹木 「生と死」をまとって生き続ける
26…X 今あなたがいる、という奇跡
27…人間 ヒト以外の生き物はみな、「今」を生きている

著者について
稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ)
1968年静岡県生まれ。静岡大学大学院農学研究科教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職。著書に、『生き物の死にざま』『生き物の死にざま はかない命の物語』『スイカのタネはなぜ散らばっているのか』『身近な雑草のゆかいな生き方』『身近な野菜のなるほど観察記』『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』(いずれも草思社)、『身近な野の草 日本のこころ』(筑摩書房)、『弱者の戦略』(新潮社)、『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか』(東洋経済新報社)、『世界史を大きく動かした植物』(PHP研究所)など。

「当たり前だが生きとし生けるものは必ず死ぬ運命にある。その「当たり前」を気づかせてくれる著書。」

「一生懸命生きている、あらゆる生物の一生懸命さを書いた素敵な随筆。最初の本は可愛そうさがさり気なくて良い。続編は、可愛そうで、可愛そうで読めない章がありました。」

「記述が情緒的すぎると思います。事実を淡々と書いたものが読みたかった。」


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