なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか 門田隆将(著)、竹田恒泰(著) ビジネス社 (2021/6/23)

なぜ「女系天皇」はいけないのか

あらためてそんなことを聞かれても、答えに窮する人がほとんどだろう。

しかし、なぜこれが「あってはならないことなのか」、そのことをわかりやすく、明快に、具体的に、史実に基づいて解き明かしたのが本書である。

メディアの世論調査によれば、「女系天皇」に7割以上の国民が賛成しているという。

「女性天皇=愛子天皇」、「女系天皇=愛子天皇のお子様が天皇」で何が悪いの?

男女平等の観点からも望ましいではないか、ということのようだ。

だが、これは「皇統断絶」をもくろむ勢力がその目的を隠して長年にわたる悲願を達成すべく仕掛けた“罠”であることを本書はわかりやすく解説している。

かつて「天皇制打倒」を党是として掲げた日本共産党が、なぜ急に「女系天皇容認」に転じたのか、理由を考えてみたことがあるだろうか。

そこには、共産党の理論的支柱として活躍した著名な憲法学者のある「論文」が存在していた……

共産党、立憲民主党、朝日新聞、毎日新聞……等々の勢力がこぞって女系天皇を推す理由を私たち国民は考えなければならない。

126代の天皇の皇位継承がすべて「皇族による男系男子」でなされてきた2千年以上の歴史を「覆したい意図」の奥には何があるのか。

「男系」とは、父親を遡っていけば必ず神武天皇に辿りつくという皇統の唯一のルールである。

これを廃し、仮に女性天皇が中国人とご結婚されれば皇統は「中国系」となり、韓国人となら「韓国系」となり、イギリス人となら「英国系」になる。父親を辿っていっても、代々の天皇とは何の関係もなくなる。

それは、正当な皇統である悠仁親王殿下を廃嫡にしようという企みでもある。

時の権力者、平清盛も、源頼朝も、織田信長も、そして豊臣秀吉も、徳川家康も「天皇になり得なかった」のは、この「男系」という絶対的ルールが存在したからにほかならない。

そこには、権威と権力を分離するという先人の智慧(ちえ)が存在し、そのお蔭で日本は世界最古の国となった。

その歴史的意義を打ち破り、日本を貶め、天皇の正統性を崩そうという魂胆。

〈皇統断絶⇒天皇という存在を消す⇒日本滅亡〉こそが反日勢力の最終目的なのだ。

本書は、“旧皇族の憲法学者”で天皇・皇室の揺るぎなき日本一の研究者・竹田恒泰氏と、数多くのベストセラーをものにし、“反皇室勢力の動向にも詳しい論客”門田隆将氏が渾身の力を込めて世に放った警世の書である。

麻生政権時、国会提出寸前までいった幻の皇室典範「改正案」の原文をはじめ、驚きのスクープが満載。

本書は、皇統断絶をもくろむ巨大な「敵」の正体を明らかにし、皇室問題のすべてがわかる決定版といえる。

商品の説明
出版社からのコメント

本書の構成は各章問題提起から始まり、討論に進む。

男女平等という現代的価値観ではなくなぜ「男系」が重要なのかを、天皇と国民を結ぶ三つの縁、「治縁」「心縁」「血縁」から紐解く(第一章)。

その男系を維持するためのベストな案として巷間に流布している「復帰案」よりもずっとハードルが低い「養子案」を提言(第二章)。

しかしそれを潰したのが「天皇が女系のご意思」とデマを流した漆間巌官房副長官と「保守派」の学者たちだったという意外な事実も明らかになる(第三章)。

女系に賛成しだした共産党の深謀遠慮(第四章)、

「正義感」から伝統否定に動く官僚機構と「ふわっとした民意」の暴走(第五章)、

「八月革命説」に呪縛され続ける東大法学部(第六章)など危険な「敵」が幾層にもわたって日本に巣食っている惨状を示す。

また、敗戦時に孤独な決断を下した昭和天皇(第七章)や「三皇族派遣」といった終戦秘話(第八章)も紹介している。

報じられない天皇陛下の日常や宮中祭祀の過酷さを知ればおのずと頭が下がるだろう(第九章)。

エピローグでは反皇室との戦いの最前線である「皇女制度」に警鐘を鳴らす。

半世紀を見据えたこの闘争に勝つためには若い世代の教育こそが要であり、そのために竹田氏は「レベルの高い新しい歴史教科書」をつくっているという。

皇位継承問題への疑問をすべて解消し、日本人一人ひとりの問題であることに気づかせてくれる1冊。

【目次】
はじめに 皇室“反対勢力”が創り上げた「幻」
第一章 なぜ男系が重要なのか
第二章 「養子案」こそベスト
第三章 まぼろしとなった「養子案」
第四章 女系天皇で皇統断絶をもくろむ勢力
第五章 もっと恐ろしい敵がいる
第六章 「八月革命説」というフィクション
第七章 マッカーサー元帥は天皇に敬服した
第八章 天皇の大御心とは何か
第九章 天皇の祈りと祭祀
エピローグ 本当に怖い皇女制度
おわりに

「8月革命の思想は読んでいて驚愕しました。この考えがベースに官僚となり、国の法案整備に関わっているかと思うと、暗澹たる思いがしました。また麻生内閣時に皇室典範改正の一歩手前まで行っていた事も初めて知りました。皇室の伝統は現代の価値観だけでは判断できない要素がたくさんある。2000年以上続いてきた重要性を改めて理解できた気がします。」

「唐突だが、私の子は娘のみであり「とんちん家」の「男系皇統」(笑)は、私で断絶となる。よって万が一、娘が「とんちん家」を継いで「A君」と結婚し、子供が出来て、その子が「とんちん3世」(笑)を名乗ったとしても、その瞬間「とんちん王朝」から「A王朝」となる。どこにでもある一般庶民の「とんちん家」などそれでも別に構わないが、いやいや・・・、ちょっと待て・・・!!2,700年近い歴史のある世界唯一無二のお家柄、かつ、我が国有史以来の王朝と、「とんちん家」ごときを同列に扱って良いわけがないじゃない!!普通に考えたらわかるでしょ??!」

「麻生総理の時代、竹田恒泰氏が用意した「皇室典範改正案」が成立寸前までいったのに、ある官僚の横槍で阻止されたという。虚偽を用いてでも「女系天皇」を実現したい勢力が存在するのである。一方、麻生太郎氏など、この問題をよく理解している政治家もいることが分かった。」


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