鉄分の不足は、髪のパサつきや抜け毛・薄毛などの毛髪トラブルの原因の一つとなっています。
それでは、なぜ鉄分が不足すると髪の毛に悪影響するのでしょうか?
鉄分と髪の毛には意外な関係があるのです。
髪の毛は、毛根にある毛母細胞が細胞分裂をすることによって成長します。
毛根は、頭皮に張り巡らされている毛細血管を流れる血液から酸素と栄養を受け取っているのです。
血液に含まれる赤血球の中には、ヘモグロビンという赤色色素があります。
このヘモグロビンが酸素を運ぶ役割を担っているのです。
しかし、鉄分が不足するとヘモグロビンが生成されなくなるのです。
すると、次第に赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減っていきます。
そうなると、身体は貧血の状態に陥るのです。
ヘモグロビンが減少することで、頭皮や毛根に酸素が行き届かなくなります。
よって、毛母細胞の細胞分裂に支障をきたすようになるということです。
その結果として、髪の毛の成長が妨げられます。
そして、髪質の悪化や抜け毛・薄毛を引き起こしてしまうのです。
鉄分はコラーゲンの合成にも関わっています。
鉄分が不足することで頭皮のコラーゲン量が減り、髪の老化を促進させてしまう恐れがあるのです。
このように、鉄分は頭皮や髪の毛を健康的に保つために必要不可欠な栄養素であるといえます。