風間教場 長岡弘樹(著) 小学館 (2020/12/8)

第百二期短期課程の仮入校を控える警察学校で、新任の久光校長が風間公親教官に命じたのは「退校者ゼロ」の教場作りだった。

一人でも落伍者が出た場合は、責任者の風間に辞めてもらうと言い渡す。

刑事指導官時代に現場を共にした平優羽子を助教に、第九十八期の卒業生・宮坂定を現役警察官兼生徒の「世話係」に迎え、新学期が始まった。

備品の紛失、生徒の妊娠発覚など、教場では問題が続く。

生徒を厳しく指導して篩にかけ、警官の資質がないと判断するや即はじき出してきた鬼教官が、新たなミッションに挑む!

初の長編作品となるシリーズ第四弾。

シリーズ80万部突破!

「ドラマは見ていません。なので、ドラマと比べてどうだった、とか関係ありません。教場から続く物語。伏線は、沢山あったのに、最後迄気付かなかったです。風間教官は、厳しいだけの人でしょうか?私は、誰よりも深い愛情を持った教官だと思います。ラスト、涙が止まりませんでした。」

「主人公の魅力が薄れてしまったような気がします。「退学者を出さない」というミッションに従う、というのがらしくない。校長が何と言おうが、適性がない者をあぶりだして退学させ、適性がある者はそれを自己認識させ翻意させるべきなのに、作品から前者の特徴がなくなってしまいました。風間が登場するだけで空気が張り詰めるような緊迫感も失われ、生徒から忌み嫌われることもなくなりました。1冊目の風間なら「私をなめるな」というセリフは必要なかったはずです。ちょいと残念。」

「シリーズ最新作にして初の長編ということでわくわくしてたが、なんか薄い装幀はつい最近まで連載してていかにもキムタク風間の正月ドラマに間に合わせましたって感じはするものの、もちろんおもしろかった。警察学校でのサバイバル教場と教場2、刑事時代から教官に転じるまでのエピソードゼロと、ハードルは上がっていたわけだけどかつての登場人物もそうきたかというポジショニングで脇をかためて、あれだけふるいにかけて精鋭を現場に送り込んでいた風間が新校長のシナリオによって自身の進退をかけて全員卒業の難題に挑む。次作はどうなる?」


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