お告げの意味にきづいたとき
ふわっと心があたたかくなる――
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――
ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かる。
宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、
「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。
中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない大学生。家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。
転校先でクラスに馴染めない男の子。20年来の夢を諦めるべきか迷う専業主婦。自分のしたいことに臆病になった占い師。
なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。
猫のお告げが導く7つのやさしい物語。
「私もこの猫に会いたいなあ…
神社の不思議な猫。その人にしか見えないタラヨウの葉の文字が大きなヒントになり、訪れた人の人生が幸せに変わっていく。
私も西向きのマンション5階に住んでるため、1話目のおばさんのセリフに共感。そうそうそうなんですよ。空の部屋なんです。
2話目は、デジタルチケットの下りに(笑)
そうそうQRコードでスクショじゃダメで。(笑)デジタルチケット、ホントにドキドキするよ。
特別じゃない普通の人々が、悩んだり、悲しんだり、嫌な気持ちになったり。
青山美智子さんの作品は、主人公が相手に対してケチと思ったり、羨んだりの感情を正直に文章にしてるとこが、好きです。
そして、そこから相手との関係が豊かに変わってくるところが。」「それぞれの話が、気がつくとつながっていて引き込まれる物語。素敵な時間を持つことができました。また、落ち葉にミクジの幸せになるお告げがあるような幸せな思いを感じています。自宅前に落ちていたタイサンボクの葉っぱを拾いながら、幸せを感じています。素敵な物語です。」
「不思議なストーリーのようで、心のどこかをジンとさせる、気がつくと現実の日々まで癒されていました。前作も物凄く良くて、青山美智子さんの本は読んでいる期間も読み終わった後もふんわり幸せな気持ちになれました。」
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