20代で得た知見 F (著) KADOKAWA (2020/9/19) 1,430円

人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる

一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。
ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。
(本文より)

第1章「不完全からの出発」では、絶望するな、しかし生き急げ/期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒である/好きってなに、など普遍的かつ実践的な50の断片を収録。

第2章「現実に関する幾つかの身も蓋もない事実」では、才能と呼ばれるものの正体/社会人一年目から五年目までの教訓/不条理な世界と戦うための武器一式/審美眼とは違和感のことである、など、この時代を生き抜くのに必要な44の断片。

第3章 「アンチ・アンチロマンチック」では、もし我々が冬の星座に機関銃を撃つことができたら/ちょいとした堕落論/大人の悲哀、子供の悲哀など、心をえぐる50の断片。

最終章 「愛に関する幾つかの殴り書き」では、愛とは、本人が振り絞ることのできる全力のこと/同棲なんて軽率にしてしまえばよい/結婚は恋愛の墓場だが、墓場からは星が見える、など、愛に纏わる41の断片を収録。

「眠れぬ一人の夜を支えてくれる」「二十代を生きる上で大変参考になった」
「もっと早く知りたかった」といった反響多数。

著書累計50万部。F、待望の最新刊。

著者について
F:1989年11月生まれ。神戸出身、新宿在住。男。著作に『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』。

「真夜中に、ウイスキーを相棒に読んだがあまりに重たく受け入れ難いものもあった。軽率で笑ってしまうものもあった。個人で響くものは恐らく異なると思う。私は、『第二章 54才能とよばれるものの正体』があまりに痛かった。私が救われたもので人を救いたかった。だからそれを夢にして勉強し続けたが実になることはなかった。その分野では勉強することばかりで人の欠点を見つけることができなかった。それでも生きていかなければならず、別の職業についた。そこでは人のけってんが多く見えすぐに昇進した。私はなりたかったものには恐らくこれからもなれない。だが、他のものにならなれる。薄々気づいてきたことをあまりに真っ直ぐに思い知らされました。この地獄に出会わせてくれて感謝です。
死にたかった人、死にきれなかった人、不幸せなど感じたことない人。夢を諦めた人、諦めざるを得なかった人、夢を叶えてしまった人。全ての人が何か響くものがあるはずです。あなたの信念となる普遍の言葉に出会えますように。」

「Fさんの大ファンとしては、Fさんにはもっともっと沢山傷ついて、ボロボロになって頂き、もっと凄まじい言葉や作品を生み出して欲しいと思いました。Fさんが5年後、10年後にどんな文章を書いているのか、とても楽しみです。それまで頑張って生きて、今後の作品の数々を見届けようと思います。」

「「20代で得た知見」拝見しました。
20代の今、この本に出逢えたことに感謝しています。
“好きとは何か” 私はここ最近ずっと悩んでいました。単純なことでした。誰かに言われないと分からないのは人間の愚かさと美しさですね。
Fさんのことを一緒に話している遠距離の彼がいます。彼は来年から就職で上京してきます。そんな彼に一言。
「来年から東京で素敵な嫌がらせを一緒にしましょう。」
最高の秋になることを願って。」


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