ある日かかってきた一本の脅迫電話。
その言葉が、30年前の忌まわしい過去を呼び醒ます。
最後の一行まで最上級の驚愕がつづく神業ミステリ。
あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった――。
埼玉で小料理屋を営む藤原幸人を襲った脅迫電話。
電話の主が店に現れた翌日、娘の夕見から遠出の提案を受ける。
新潟県羽田上村――幸人と姉・亜沙実の故郷であり、痛ましい記憶を封じ込めた地だった。
母の急死と村の有力者の毒殺事件。
人らが村を訪れると、凄惨な過去が目を醒ます。
どんでん返しの連続の先に衝撃の一行が待つミステリ。
『雷神』『風神の手』『龍神の雨』。
カバーにはそれぞれ特殊な印刷が使われており、光の当たり具合で文字が浮き出てきます。
書店で試してみてくださいねー。 pic.twitter.com/hECvFsS4Ec— 道尾秀介 (@michioshusuke) March 1, 2024
「救いがないというより、幸不幸の連鎖が連綿と続く人の世というものを書いているような作品。
ラストシーンについて、よく「救いようがない」という感想を持たれるみたいだけど、個人的には現実をただ書いただけのような気がする。
道尾さんらしいというか。
彼は人の持つ感情の中で、悲しみを最も表現したい作家なのかもしれない。」「道尾さんの作品は回りくどくないところが私は好きです。
終盤、最初から描かれていたことを一つ一つ回収していくうちに、私自身も思い込みで読み進めていたことに気付きました。
やっぱり道尾さんの作品は面白い。」「著者自身も激推しも納得の傑作。
まさに横溝的世界の古めかしい舞台設定がまずいい。令和の今、よくこの設定にしたなあ、と思う。
個人的には大好きだけど、
凝らされた仕掛けと伏線がたたまれていく後半?ラストも、悲しいながらもぐいぐい読ませる。
他の人も言っているように、ツッコミどころはあるのだけど、まあ、いいかな。
そんでもって、最後の1ページはマジ、すごい破壊力(涙」
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