戦争は、何も知らない人たちの柔らかな夢に入りこむ。
戦争は、物語を語れたこともない。
気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし、野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争。
ジョゼ・ジョルジェ・レトリアとアンドレ・レトリアの絵本『戦争は、』が岩波書店から刊行になりました。
アンドレ・レトリアのすばらしい絵と、きりりとした木下眞穂さんの訳文のコラボが見事。
やっと出たのねーと感慨深い、戦慄の絵本です。 (1/2) pic.twitter.com/a0Yx6Kz2gq— ミランフ洋書店 / Kazumi UNO (@miranfu) April 18, 2024
自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く。
今こそ読まれるべき、衝撃的な絵本。
なんにせよ
戦争は悲惨な結果をもたらす。。。
pic.twitter.com/Rfgx90OtH4— ????はじめ/元自衛官 (@xxhajixxx) April 23, 2024
著者について
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア?Jose Jorge Letria
詩人、作家、戯曲家、ジャーナリスト。1951年カスカイス生まれ。ユネスコ国際賞、カストロ児童文学賞など。児童向けの作品はEU「異文化間教育のための書籍と読書」リストに掲載されている。EU文学賞審査委員長(2012)、レジスタンス音楽家でもある。息子アンドレとの合作に『もしもぼくが本だったら』(宇野和美訳、アノニマ・スタジオ刊)などがある。
アンドレ・レトリア Andre Letria
画家。ジョゼの息子。1973年リスボン生まれ。グルベンキアン賞、ブラティスラヴァ世界絵本原画展、ボローニャ国際絵本原画展でのイラストレーションやデジタル(アニメーション)賞など受賞多数。
木下眞穂?Maho Kinoshita
ポルトガル語翻訳家。上智大学ポルトガル語学科卒業。訳書にサラマーゴ『象の旅』(書肆侃侃房)、アグアルーザ『忘却についての一般論』(白水社)、タヴァレス『エルサレム』(河出書房新社)、絵本『どうぶつせんきょ』(ほるぷ出版)など。ペイショット『ガルヴェイアスの犬』(新潮社)で第5回日本翻訳大賞受賞(2019)。
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