奇蹟の馬 サイレンススズカ 柴田哲孝 (著) 角川春樹事務所 (2022/4/15) 858円

それはもはやレースではなく、サイレンススズカという馬ただ一頭のパフォーマンスのためにショーアップされた舞台のようなものだった──(「奇蹟の馬 サイレンススズカ」より)。

常に美と速く走ることだけを追求し、進化を強制された芸術、サラブレッド。

人間が作り出した競馬という舞台で輝いた名馬たちの物語を鮮烈に描いた感動ドキュメント!

「本のタイトルが「奇蹟の馬 サイレンススズカ」となっているので「ライスシャワー物語」のような1頭の競走馬について書かれた本かと思っていたのですが、11頭の競走馬について各20ページ程度、馬のエピソードや成績・レースについて語られた書籍でした。
過去に出版された書籍より抜粋・加筆修正・再編集したものとなるそうです。

収録されている競走馬は以下の通りとなっています。
サイレンススズカ
ツインターボ
メジロパーマー
ユキノビジン
ウオッカ
イクノディクタス
エアグルーヴとアドマイヤグルーヴ(2頭で一つのエピソード)
ナイスネイチャ
ライスシャワー
サンデーサイレンス(血統についての話がメイン)

見る人が見ればピンとくると思いますが、ウマ娘から競走馬に興味を持った人(私含む)が手に取る際にとても良い一冊となっておりました。

各20ページ程度という手軽に読みやすい文量ですが騎手、陣営、牧場などのエピソードも織り交ぜられており
短めながらしっかりとした読みごたえがありました。
個人的にはメジロパーマーのエピソードが特に好きです。

また、この本と合わせて当時のレース映像を見ると、どちらもより楽しめそうだなと感じました。
後追いではなかなか知る機会の無い当時の状況の一片を知ることができるのがとてもありがたい一冊でした。」


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