うまく老いる 樋口恵子 (著), 和田秀樹 (著) 講談社 (2024/1/18) 990円

楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ

「老いの達人」が初タッグ!

ヨタヘロの「老いの実況中継」を通して、読者に励ましや乗り越えるコツを伝える樋口恵子さん御年91歳。

対談相手の和田秀樹先生は、高齢者専門の精神科医として、耐える高齢者ではなく、人生を満喫する生き方や実践方法を説いて、大きな支持を受けています。

「うまく老いる」にはどうしたらいいでしょうか。

本書で、樋口さんと和田先生が、具体的に教えてくれます。

【健康面でのコツ】
・健康寿命を延ばしたければ病気を見つけるな
・ピンピンコロリの前にヨタヘロ期があると知る
・70代と80代で「老い」への対策は変わる
・老いは「意欲の低下」から始まる
・老人性うつを早めに見つけるポイント ほか

【いい医療の見分け方】
・いい医者かどうか見分ける5つのポイント
・80歳過ぎたら健診は受けないほうがいい
・先進国で日本だけがん死が増えているわけ
・真似したい健康長寿の長野県方式 ほか

【樋口さんと和田先生の生きるヒント】
・高齢期は、自由に私らしく生きるチャンス
・心をご機嫌にする魔法の言葉
・「ひとり老い」のほうが元気で長生き
・長生きをして、何をしたらいいか
・リビング・ウイルを書くと生き方が変わる
・老いを生きやすくする性格とは?
・男のおしゃべりは寿命を延ばす?
・幸齢者になる10の秘訣 ほか

老いを怖い、つらいとすごすより、高齢期を自分らしく自由に生きるチャンス到来と頭を切り替えたいものです。

60代、70代、80代と、樋口先生の赤裸々で痛快な老いの実況中継に、6000人以上の高齢者を診てきた和田先生が、心と体の両面から「幸せになる」秘訣を解説。

本書は幸齢者になるための一冊なのです。

「「ピンピンコロリ」は幻想だけど、介護期間はそれほど長くない。老化は、前頭葉の衰えである意欲の低下から始まる。年をとると性格が丸くなるというのは間違い。一人暮らしは老いを遠ざける。・・・などなど知らなかった老いの側面に驚いたり、納得したりしながら読みました。
なかでも、老いの受け入れ方は参考になりました。91歳の樋口さんですら葛藤を抱えてきたんだなと思うと、不安がやわらぎます。
「老いの探検隊」を自称する樋口さんと、「毎日、実験」と思って新しいことに挑戦すべしという精神科医の和田さん。老いという未知の世界も、「探検」「実験」の精神で臨むと勇気がわいてきます。」

「私の両親や叔母、義母も複数の病院に通院していて、お医者さんに対する悩みが多いので、「高齢者にとっていい医者の5つの条件」はとても参考になりました。」

「老いが脳の前頭葉から始まることがとても衝撃でした。おっくうと思うのが前頭葉の老化とは!
記憶力が低下するのでなく、覚える気力が湧かないから人の名前も覚えないってことだったわが身を振り返って納得。おっくうだから、できるだけ省力化したら足腰も弱るわけです。とほほ。
この本ではどうしたら活性化できるか精神科医の和田先生と、91歳で評論家(最近出された本がみなヒット)樋口先生それぞれのアドバイスがあり、どちらもすぐやっています。
もうひとつ驚いたのが、健康寿命はもっと長いということです。
介護期間の平均が女性で12年以上と聞いて、老後が怖くならない人はいませんよ。でも実は別の調査ではその4分の1というのです。
ホッとしたのは言うまでもありません。
高齢者のことを本当に真剣に思っているお二人の対談集は、とてもためになり一気読みでした。」


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