三途の川は本当にある? 「死後の世界」見た人たちの証言集
「『あの世』は明るく光に満ち満ちていた」――。
本書『死後の世界 50人の証言』(宝島社)は、臨死体験、過去世、体外離脱、前世の記憶など、死後の世界を見た人々の証言を集めた1冊。
目次
ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話
臨死体験で死後の世界を見た人。前世療法で前世の自らの死を追体験した人。
ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話。
霊能者が見た死後の世界。
そもそもあの世はあるのかと思いつつ、気になるテーマです。
「あの世は確実に存在する。そして、その世界は光に満ち溢れている。決して怖くない世界だ。本書では、その世界を垣間見た人たちの体験談を掲載する。人生が終わった後の世界を知れば、貴方の人生はもっともっと豊かになる」
本書は「臨死体験などを通じて、死後の世界を見た人たちの体験談」と「それらの体験を検証した、あるいは考察した論考」の2部構成。
18人が執筆したりインタビューに答えたりしている。1人で複数名の証言を執筆したケースもあり、タイトルには「50人」とあります。
【ひょっこりひょうたん島】
ひょっこりひょうたん島の人たちは全員、火山の噴火に巻き込まれて死亡している
つまり死後の世界を描いている番組なのだ。 pic.twitter.com/UuymJJHLZ8— 究極☆アニメ☆Mythology (@animemythology) January 12, 2022
「いかにもといった感じ」の光景
まず、ワイドショーでも活躍している弁護士の八代英輝さんから。
なんと、八代さんは2度の脳死体験があるそう。
1度目は高校生のときのバイク事故。2度目は弁護士になってからの心臓手術。
バイク事故では、車と正面衝突し、2台の車の上を飛び越えて電柱に突っ込んだのです。
「死ぬだろうな」と感じた瞬間、すべてがスローモーションになり、子どもの頃からの光景がフラッシュバック。
そして気を失った…。
次に目が覚めたところはお花畑でした。
「いかにもといった感じ」で、川が流れていて、川の向こう側で受付しているのが見えました。
並んでいる人たちが「帰れ、帰れ」の素振りをしています。
川を渡ったら「まずい」と思い、引き返そうとしたところで目が覚めると、病院にいました。
心臓手術で幽体離脱を体験したときも、お花畑と川を見たそう。
2度の臨死体験を、八代さんはこう振り返ります。
「見た光景がステレオタイプ過ぎるなというのが正直な気持ちです。(中略)これは、高校生が見るものとしてはあり得ると思ったのですが、弁護士になってからも同じ光景か、と正直なところ思いました」
死にたいけど、死後の世界がよく漫画で見るようなこういう感じのやつだったら人間関係の悩みも顔コンプも何も解決しなさそうで怖い pic.twitter.com/OPj3flCQIe
— 醤油漬け子ちゃん?? (@calorie_umasugi) January 12, 2022
持久力がある聴覚
次に、日々多くの人々の死に立ち会っている臨床医の志賀貢さん。
患者を診る医師の立場であり、世間で言うような「空想めいた話」はないそうです。
ただ、患者の話を通して「いまの科学では説明できない現象」を体験しているというのです。
人間の脳の中で、もっとも持久力があるのは聴覚。耳から入った刺激は、大脳の下の視床を通って側頭葉へ行きます。
心臓と呼吸が止まっても、ここは完全に死んでいないことがわかってきたそう。
心臓が止まって医師が「ご臨終です」と言うまで、4分ほど。
ところがこの4分の後に、家族の声が患者に聞こえているのではないか、と感じることがしばしばあるそうで……。
「家族には、意識を失っても、患者さんの手を握って、『お父さん』、『お母さん』、『あなた』などの声を掛けてくださいと話します。たとえ、生き返ることはなくても、声を掛けられたという意識をもって、旅立って行くんです」
もう1つ、「三途の川」についても興味深いのです。
これは世界共通ですが、東洋人と西洋人でディテールが異なるそう。
お花畑は同じ。
日本人は菜の花畑のイメージで、歩いていくと必ず川が現れます。
一方、外国ではお花畑の向こうは川ではなく、大きな壁なのだとか。
いざ、そのときを迎えるまでたしかなことはわからないが、本書には死後の世界のヒントが散りばめられている。
「決して怖くない世界」かもしれない、と思えてくるでしょう。
御棺の中に三途の川の渡し賃として入れられる紙幣は今まででどのくらいになるのか?と。
葬儀屋さんの書いた本で、硬貨は燃えないから千円でもいいので紙幣を!と施主に言い、ドライアイス替える時に抜き取るという話。
お寺のお布施を葬儀屋さんが決めて、坊主丸儲け!高い!と言われるのも悲しいです— 平蔵和尚 (@ginzagaram) January 12, 2022
死後の世界 50人の証言 八代英輝、帯津良一、竹内薫、大門正幸(著) 宝島社 (2021/12/8) 1,540円
いかに自然に死を迎え、あの世に旅立っていくか。団塊の世代も70代半ばになり、多くの人たちが、そのようなことを意識せざるを得なくなっています。
あの世とは地獄なのか、天国なのか。そもそもあの世とはあるのか、ないのか。非常に気になるところです。
この本は、その死後の世界を体験した人の話をまとめたものです。
臨死体験により死後の世界を見た人たち。前世療法で、前世での自らの死を追体験した人。
ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話。
霊能者が見た死後の世界まで。リアルな死後の証言集です。
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