死ななきゃわからない…三途の川って本当にあるの?死後の世界は??

三途の川は本当にある? 「死後の世界」見た人たちの証言集

「『あの世』は明るく光に満ち満ちていた」――。

本書『死後の世界 50人の証言』(宝島社)は、臨死体験、過去世、体外離脱、前世の記憶など、死後の世界を見た人々の証言を集めた1冊。

ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話

臨死体験で死後の世界を見た人。前世療法で前世の自らの死を追体験した人。

ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話。

霊能者が見た死後の世界。

そもそもあの世はあるのかと思いつつ、気になるテーマです。

「あの世は確実に存在する。そして、その世界は光に満ち溢れている。決して怖くない世界だ。本書では、その世界を垣間見た人たちの体験談を掲載する。人生が終わった後の世界を知れば、貴方の人生はもっともっと豊かになる」

本書は「臨死体験などを通じて、死後の世界を見た人たちの体験談」と「それらの体験を検証した、あるいは考察した論考」の2部構成。

18人が執筆したりインタビューに答えたりしている。1人で複数名の証言を執筆したケースもあり、タイトルには「50人」とあります。

「いかにもといった感じ」の光景

まず、ワイドショーでも活躍している弁護士の八代英輝さんから。

なんと、八代さんは2度の脳死体験があるそう。

1度目は高校生のときのバイク事故。2度目は弁護士になってからの心臓手術。

バイク事故では、車と正面衝突し、2台の車の上を飛び越えて電柱に突っ込んだのです。

「死ぬだろうな」と感じた瞬間、すべてがスローモーションになり、子どもの頃からの光景がフラッシュバック。

そして気を失った…。

次に目が覚めたところはお花畑でした。

「いかにもといった感じ」で、川が流れていて、川の向こう側で受付しているのが見えました。

並んでいる人たちが「帰れ、帰れ」の素振りをしています。

川を渡ったら「まずい」と思い、引き返そうとしたところで目が覚めると、病院にいました。

心臓手術で幽体離脱を体験したときも、お花畑と川を見たそう。

2度の臨死体験を、八代さんはこう振り返ります。

「見た光景がステレオタイプ過ぎるなというのが正直な気持ちです。(中略)これは、高校生が見るものとしてはあり得ると思ったのですが、弁護士になってからも同じ光景か、と正直なところ思いました」

持久力がある聴覚

次に、日々多くの人々の死に立ち会っている臨床医の志賀貢さん。

患者を診る医師の立場であり、世間で言うような「空想めいた話」はないそうです。

ただ、患者の話を通して「いまの科学では説明できない現象」を体験しているというのです。

人間の脳の中で、もっとも持久力があるのは聴覚。耳から入った刺激は、大脳の下の視床を通って側頭葉へ行きます。

心臓と呼吸が止まっても、ここは完全に死んでいないことがわかってきたそう。

心臓が止まって医師が「ご臨終です」と言うまで、4分ほど。

ところがこの4分の後に、家族の声が患者に聞こえているのではないか、と感じることがしばしばあるそうで……。

「家族には、意識を失っても、患者さんの手を握って、『お父さん』、『お母さん』、『あなた』などの声を掛けてくださいと話します。たとえ、生き返ることはなくても、声を掛けられたという意識をもって、旅立って行くんです」

もう1つ、「三途の川」についても興味深いのです。

これは世界共通ですが、東洋人と西洋人でディテールが異なるそう。

お花畑は同じ。

日本人は菜の花畑のイメージで、歩いていくと必ず川が現れます。

一方、外国ではお花畑の向こうは川ではなく、大きな壁なのだとか。

いざ、そのときを迎えるまでたしかなことはわからないが、本書には死後の世界のヒントが散りばめられている。

「決して怖くない世界」かもしれない、と思えてくるでしょう。

死後の世界 50人の証言 八代英輝、帯津良一、竹内薫、大門正幸(著) 宝島社 (2021/12/8) 1,540円

いかに自然に死を迎え、あの世に旅立っていくか。団塊の世代も70代半ばになり、多くの人たちが、そのようなことを意識せざるを得なくなっています。

あの世とは地獄なのか、天国なのか。そもそもあの世とはあるのか、ないのか。非常に気になるところです。

この本は、その死後の世界を体験した人の話をまとめたものです。

臨死体験により死後の世界を見た人たち。前世療法で、前世での自らの死を追体験した人。

ホスピス医が患者から聞いた死後の世界の話。

霊能者が見た死後の世界まで。リアルな死後の証言集です。

 

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