【おさらい】SSバイクってなに?リッターバイクって??

SS?リッター?今更聞けないバイク専門用語の意味

バイクに乗っていると、バイク専門用語を聞く機会が多くなりますが、それらの用語の意味が何かよくわからないまま、聞き流してしまいがちになっている人もいるかもしれません。

ここでは、特に耳にすることが多い専門用語を5つピックアップして、意味を確認していきます。

SS

「SS」とは、スーパースポーツの頭文字を取ったもので、「SSバイク」などといった使い方がされます。

SSバイクの特徴は、フルカウルのレーサータイプですが、レーサーをレプリカした「レーサーレプリカ」ではなく、あくまで公道用に開発されたバイクです。

そのため、メーカーのラインナップの中では、最新技術が搭載された上位モデルとなります。

SSバイクの例を挙げると、ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」やスズキ「GSX-R1000R ABS」、カワサキ「Ninja ZX-10RR」、ヤマハ「YZF-R1」などが有名です。

リッター

「リッター」とは「リットル(L)」の別読みです。当然ながらバイク界では、ガソリン関連の用語になります。

よく使用される例としては、「リッター40km」のような表現が挙げられ、この場合のリッターは、ガソリン1Lで何km走行できるかという燃費「km/L」です。

また、1000ccは1Lなので、排気量が1000ccを越えるバイクを「リッターバイク」と呼ぶ場合もあります。

EV

「EV」とは「Electric Vehicle」の略で、電気自動車や電動バイクのことを指します。

現在、世界中で脱酸素の動きが盛んであり、それは日本も例外ではありません。

日本も世界のスタンダードに合わせ、排ガス規制などがさらに強化されたのです。

なかでも、電気自動車については東京都が、いち早く2018年の国際会議「きれいな空と都市 東京フォーラム」にてあげた目標が注目されました。

この目標は「ゼロエミッション東京」と題されたもので、東京都のWEBサイトによると、「2030年の都内の乗用車新車販売に占めるゼロエミッション・ビークルの割合を50%まで高めるとの目標」という内容です。

「ゼロエミッション」とは走行時に排気音や排気ガスを出さないということで、「ゼロエミッション・バイク」、つまりEVバイクも実用化が急がれています。

しかしEVバイクにはさまざまな課題があり、特に航続距離と充電時間の問題が、EVバイクの普及の足かせになっているといっても過言ではないかもしれません。

EVはエコではあるものの、解決しなければならない課題が多いのも実情なのです。

ストローク

エンジンのシリンダー内で、ピストンが上下移動する片道の距離のことを「ストローク」といいます。

このストロークが長いエンジンが「ロングストローク」、短いエンジンが「ショートストローク」です。

ロングストロークエンジンは、燃費がよく低速時のトルクが良いと言うメリットがありますが、回転数が上がりづらい上に振動は大きく、全体的に力が弱い点が特徴です。

一方のショートストロークエンジンは、回転数は高く上がり、振動は少なく、力もあります。

しかし、燃費が悪い傾向にあるのがデメリットといえます。

バイクの場合、一部のバイクを除いてほとんどのバイクに、ショートストロークエンジンが採用されています。

ただ、バイクはクルマと比べると車重が軽量なモデルが多く、クルマと比較すると燃費は比較的良い傾向にあるようです。

2st、4st

そもそもすべてのエンジンは、「吸気」「圧縮」「爆発」「排気」が1サイクルという構造になっています。

そしてエンジンの1サイクルが「吸気+圧縮」「爆発+排気」の2工程で、その間のピストンが上下一往復するエンジンを、2ストといいます。

ピストンが一往復するということは、ピストンの動きが2ストロークということで、この構造のエンジンを略して「2st」というのです。

2stエンジンのメリットは、エンジンの構造が単純なので軽量で安価、そして整備が容易であるという点です。

加えてパワーがあり、エンジンのレスポンスが良いことも特徴といえます。

一方、燃費が悪いほか、ガソリンとエンジンオイルを同時に燃焼するため、オイルの補充を怠るとエンジンが焼き付きやすいというデメリットもあります。

加えて、排気ガスの中に含まれる有害物質が多く、2stエンジンの排気ガスはプラスチックが焼けたような独特の臭いがします。

現在は排ガス規制のため、車種の少ない2stエンジンのバイクを新車で手に入れることは難しい状況です。

そして4stエンジンは、1サイクルが「吸気」「圧縮」「爆発」「排気」の4工程に分かれています。

ピストンは1サイクルで上下上下と2往復するので、4ストロークエンジン、略して「4st」です。

4stエンジンのメリットは、燃費が良く、2stと比べると 排気ガスがきれいだということが挙げられます。

また、低回転の安定性が高く、排気音が小さいというメリットも備えています。

なおデメリットは、構造が複雑なので重量が重くなり、高価になる傾向がある点です。

よく耳にするバイクの専門用語を5つピックアップしました。

これらの専門用語の意味を、人に聞きにくいときは自分で調べてみるのもひとつの方法です。

そうすれば、調べたかった専門用語だけに限らず、必然的にその周辺のことも理解しやすくなります。

また、バイクに乗ることが更に楽しくなってくるので、自分で調べるのも良いかもしれません。

ネットの声

「CB1100乗ってます。空冷と水冷の違いも解説して欲しかったな~。
エンジン熱の冷まし方の違いでザックリ言うと水冷の方がしっかりエンジン熱を冷ます。
「だから何?」と思われるかもだけど、これがピストンとシリンダーの間のクリアランス(隙間)に影響があり、スロットルを回した時のレスポンスに違いが出る。水冷はクリアランスが小さいのでレスポンスが良く、スロットルを回すと回転数がスッと上がる。空冷はクリアランスが大きい分レスポンスがやや悪く、回転数がグイーって感じで上がる。小さな違いですが、乗り味に差が出る。表現しにくいんだけど、水冷はメリハリのある乗り味で、空冷は滑らかな乗り味。ただ、これも排ガス規制の問題があり、クリアランスの大きい空冷は不燃ガスが増えるので今では新車はCB1100ぐらいしか無い。
空冷4気筒・ダブルサスのフォルムが大好きな自分には悲しい限りです。」

「SSは昔のドゥカティ900ssが最初に付けたんじゃないかな。。今はVWグループのドゥカティだけど昔は資本がイタリアだったりアメリカだったりした。専門用語で思い出すのは「外脚加重」w バイク乗り初めのころは先輩から口酸っぱく言われたけど、今はグリップの低いバイアスタイヤじゃないしサスペンションも驚きの進化を遂げているし、ライポジもクルーザー姿勢からオフ車乗り姿勢からフォワード、ミッド、バックと色々あるから内脚加重もありで外脚加重はもう死語だな。」

「昔は2stは500cc上限で4stは750cc上限にするのを同等として同じレースを走っていた時代もありました。
それぞれ一長一短で、どっちも観て良し、走って良し、いじっても良し、何をしても面白かった時代です。」

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