あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
#読了
かがみの孤城/辻村深月様々な理由で傷つき学校に行けなくなった7人の中学生が、鏡の中の不思議な城で絆を深め合い、現実の悩みに立ち向かっていく物語。
いじめや不登校という大きなテーマがあり、心安らげる自分の居場所や周りにちゃんとした理解者がいることの必要性を強く感じた作品。 pic.twitter.com/uVsGvirUSF
— にこぴ (@nicosanpo369) August 12, 2021
「後半にかけての展開も相変わらずですが、序盤・中盤でもしっかり惹きつけて離してはくれませんでした。笑
辻村さんは結構重いテーマを題材にされることが多い印象ですが、そのほとんどは読後感がいいのが好きです。今回も最後は思わず涙ぐんでしまいました。個人的1位は「スロウハイツの神様」ですがそれに匹敵する作品でした。次回作も楽しみにしております。まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。」「ファンタジー風の設定と不登校の中学生が主人公なので、感情移入できるのかと、読み始めは心配でしたが、大人でも理解できる、ていねいな感情描写で上手く入っていけました。
自分が子供の頃を思うと、そこまで考えていたかと言うと、もっとモヤっとした感じなので、全体に大人びた感じがしました。
ただ、いじめの悲愴感や不登校の問題をテーマにした物でも無く、ファンタジーやミステリーとして限定される物でも無いように思います。(この本は、小説なので、ネタバレになりそうであいまいな言い方ですが…)
ラストの展開はあまり多くの本を読んでいるわけではないですが、久々に泣ける展開でした。」「フリースクールの話も出てくるのですが、そのスクールの先生である喜多嶋先生がこころに対して、「こころちゃんが頑張ってるの、お母さんも、私も、わかってる。闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。もう闘わなくてもいいよ」(p.323)と言うのを見る(聴く)と、ぼくが不登校やいじめで苦しんでいたときにこういう先生に出会いたかったなぁ、と思わせるものでした。」
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