ホンダ・ブロス400の登場は1988年1月です。
当時はスポーツモデルがそのままスーパーレプリカの時代。
そこにロードスポーツネイキッドとして登場したのがブロスでした。
※ホンダ・ブロス プロダクト・2が正式名称なのですが、通称でブロス400としました。
どんなバイク?
レプリカと違って肩肘はらずに楽しめるロードスポーツとして登場したのがブロス400です。
軽量でシンプル、スリムな車体デザインのためにVツインエンジンを採用しています。
これに特徴的なアルミフレームを組み合わせました。
アルミフレームが主張しすぎという声も聞かれましたが、これこそがブロスの真骨頂と言えます。
ちなみにブロスには、650ccモデルも用意されています。
650ccモデルを「プロダクト・1」、400ccモデルを「プロダクト・2」と呼称しています。
ブロス400のエンジンは、398ccの挟角52°水冷4ストV型2気筒を搭載。
ホンダとしてはブロス650がメインで売り出したいところだったのかも。
いかんせん、88年当時は大型二輪免許取得は困難な時代でした。
そのため、プロダクト2としてブロス400を発売したというのが本音でしょう。
90年にモデルチェンジが行われ、前後ラジアルタイヤの採用、サスペンションの変更、ホイールの変更などで、マイナーチェンジと言いながらも大幅なモデルチェンジとなりました。
ブロス400のインプレッション
自己主張の強いフレームで一目でブロスとわかります。
なんとなくホンダのバイクの中では異端児扱いされているバイクでもありますね。
あまり売れなかったのか、90年のモデルチェンジはフルに近いマイナーチェンジだったのですが、そんなてこ入れも効果がなく、早々に生産終了になってしまいました。
すでにカワサキのゼファーが発売されていて、ネイキッドブームを迎える前の生産終了は惜しまれましたね。
実車を見たのは2000年代に入って、ホンダのショップでした。
隅っこのほうに古ぼけた見慣れないバイク。
それがブロス400だったのですが、これは売れそうにないなあ…と思った次第。
しかし、ずいぶん後に売れたんですよ。
古いバイクでも好きな人は好きなんだなと思った次第。
マイナーなバイクに乗っているので気持ちはよくわかります。
ブロス400のスペック
ブロス400(NC25)
型式 | NC25 |
---|---|
全長 | 2060 |
全幅 | 695 |
全高 | 1050 |
シート高 | 770 |
乾燥重量 | 164 |
燃料タンク容量 | 12 |
タイヤサイズ | 前:110/80-17 後:150/70-17 |
ブレーキ形式 | 油圧式ディスク / 油圧式ディスク |
エンジン | 水冷4サイクルSOHC・V型2気筒 |
排気量 | 398 |
最高出力 | 37ps/8500rpm |
最高トルク | 3.5kg・m/6500rpm |
変速機 | 5速リターン |
始動方式 | セル |
↑650cc プロダクト1の動画です
みんなのインプレッション
「車体が軽く、取り回しが楽。細いバイクなのですり抜けも楽勝です。必要にして充分なパワー。街乗りでの加速に不満はありません。エンジンも良く回るし、パワーを使いきれる感じがします。 美しいデザイン。そして、走っていて同じバイクに会う事はまずない。あと、けっこう味のある良い音がします。」
「燃費がいい。ラジアルタイヤになり、前期型よりもハンドリングが素直になった。丈夫なフレーム。取り回しが軽い。低中速でのエンジンレスポンスが気持ちいい。」
「燃費が良い。低中回転域が面白い。車体が細く、すり抜けには便利。あまり走っていない。故障しないので、維持費がかからない。トラクションが良く、砂利道も全然平気。林道も結構走れる。路面の悪い道が得意。軽くてスリム。」
「低速からモリモリ加速するし、車幅も小さいので街乗りでは気楽。コンパクトで意外と良く曲がる。タイトな峠道では十分イケる。まぁモリモリ走ってクルクル曲がる、いいバイクっスよ。」
「その気にならないエンジン特性。(点数少ないので・・・) スリムな車体。あまり見かけないところ。(知らない人も多い)」