ヤマハ・FZR250Rの登場は1989年3月のことです。
FZR250の後継モデルとして登場した、4ストレーサーレプリカモデルです。
250ccバイクに求めるものは何かを追究した究極のモデルといっていいかもしれません。
どんなバイク?
ヤマハ・FZR250Rの登場は1989年3月のことです。
FZR250の後継モデルとして登場した、4ストレーサーレプリカモデルです。
250ccバイクに求めるものは何かを追究した究極のモデルといっていいかもしれません。
通常の250ccバイクに求めるものは取り回しの良さ、乗りやすさ、足付きの良さといった初心者向けのものですが、レーサーレプリカとなるとかなり趣が違ってきます。
250ccレーサーレプリカとなると、どのバイクにも400ccあるいはそれ以上の兄貴分的なバイクが用意されています。
FZR250RだとFZR400になるのですが、上位バイクにもひけをとらないような性能を保持していました。
パワーは劣りますが、それに勝る運動性能があり直線はともかく、ワインディングでは良い勝負ができていました。
腕の良いライダーだとアウトから抜くようなことも可能だったようですよ。
FZR250Rの特徴はなんといっても、空気抵抗を軽減するフラッシュサーフェイス化された新型カウルでしょう。
カウルは見た目のかっこよさも大切ですが、何よりも乗ってみないと分からない空力特性があります。
それが、高次元で達成していたのがFZR250Rのカウルでした。
エンジンも特徴的なフリクションロスの軽減やバルブ等の軽量化によってさらに高回転型でした。
94年がモデルイヤーの最後となり、FZR250シリーズは生産終了となりました。
FZR250Rのインプレッション
レプリカに乗る度胸もテクニックもありませんが、「高性能こそ正義」というレプリカマインドに惚れてます。
いろいろなバイクがあって、たくさんの選択肢があるのがバイクの良いところ。
バイクレースを見て憧れた世代なら、レーサーレプリカはバイクの最高峰なんでしょうね。
というか、性能もそうだから最高峰で間違いないか…。
意外なことにFZR250Rがマハ最後の4ストレーサーレプリカなんだそうです。
250ccではそれ以降にヤマハからレプリカは出ていないということですね。
そういえば、最近ではレプリカという言葉はあまり聞かないような。
カワサキがNinjaシリーズで元気ですが、それもレプリカという言葉をわざと避けているような気がします。
あまり、気負った感じにしたくないのかもしれませんね。
それにしても、ヤマハはそんな“レプリカもどき”もFZR250R以降出していないのが不思議。
250では機能などに制限もあるし、開発資源をそこまで傾注できないのかもしれません。
250ccのカテゴリーってけっこう元気な感じがするので、ヤマハにも戻ってきてほしいですね。
そんなことを考えると、ホンダもカワサキもいろいろなカテゴリーでまんべんなくバイクを出してるのがすごい。
FZR250Rのスペック
FZR250R(1989年発売モデル)
型式 | 3LN |
---|---|
全長 | 1990 |
全幅 | 675 |
全高 | 1120 |
シート高 | 735 |
乾燥重量 | 141 |
燃料タンク容量 | 16 |
タイヤサイズ | 前:100/80-17
後:130/70-17 |
ブレーキ形式 | ダブルディスク/ディスク |
エンジン | 水冷4ストDOHC並列4気筒 |
排気量 | 249 |
最高出力 | 45/16000 |
最高トルク | 2.5/12000 |
変速機 | 6速 |
始動方式 | セル |
まだまだ中古市場にFZR250Rを見かけます。
値段も手頃感がありますが、どうせ買うなら今どきのバイクがいいかな…。
みんなのインプレッション
「よく倒れこんでくれる。ブレーキがよく効く。排気音がけっこう気に入っている。プロジェクターライトの顔がいい。」
「馬力規制前で45馬力。高速での伸び。フルカウル。目立つ。小物入れが結構使える。」
「かっこいい。ほかのレプリカに比べて、安い。意外に速くてびっくり、規制前45psは伊達じゃないです。6000rpm付近からパワフル&スムーズ!18500rpmまで一気に上ります。程度がよかったのか、エンジン性能では不満はありません。弟のVTスパーダなどは相手になりません。リミッターがきく180㎞まで簡単に出ます!バイクがよく寝て素直なハンドリング、サスペンションもよく動き、前後ブレーキもよくききます。峠が楽しすぎます。町乗りも exup効果で乗りやすい。デルタボックスフレームはエンジン性能を上回っていてかなり高剛性。NS-1から乗り換えた小生には、すべてが最高。すべての乗り方でちょうどいい高性能。近所の軽い峠によく出撃します。頼もしい味方であります。」
「レプリカにしては前傾が楽。街中ではまず同じバイクを見かけない。」
「EXUPが付いて、さらに馬力規制後のモデルなので、若干低速トルクが向上。おかげで250 レプリカなのに予想外に燃費が良い。また、発進でエンストすることはなかった。
CBR250RRやZXR250Rがどうなのか知らないが、安いわりに回すとイイ音がしてそこそこ速 くて、レーサーのような気分を味わえてお得だと思う。
ハザードが付いてる。装備が豪華。
案外、お尻が痛くならない。レプリカ姿勢なのに、なぜか辛くなかった。
速く曲がるのには倒すコツが要ることがわかった。勉強になった。」