冷たい檻 伊岡瞬(著) 中央公論新社 (2020/4/22)

日本海沿いにある小さな村の駐在所から警官が失踪した。

後任として駐在所に着任した島崎巡査部長の下に、県警本部から送り込まれた調査官・樋口が現れる。

警察内で密かに失踪事件を調査することのようなのだが……。

過疎の村にふきだまる欲望! 巨大福祉施設に隠された恐ろしい秘密を二人は暴けるのか。

そして、樋口の正体とは!? 一気読みの警察小説巨篇!

「伊岡さんの作品を一つでも好きな人がいれば、確実に「伊岡ワールド」を堪能できます。」

「読み始めは、壮大なプロットかとおもいながら、たくさんの登場人物と、話が飛びすぎるので、感情がなかなか話の中に入つて、いきにくかったが、終盤は、割と、こじんまりまとめて、ラストの意外性に驚かす、いつもの作者のうまさで、いつき読み!」

「海外資本が日本の森林などを買収しているというニュースを聞き、漠然とした違和感から「あの一帯で犯罪が起きていたら、外からはわかりにくい」と、地方の抱える社会問題(過疎高齢化、政官財癒着など)を散りばめたエンタメに昇華させたという、作家の創造力に敬服。我が故郷北陸のある寒村が舞台ということもあり、のめり込むように読了。」

 

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