体臭の主な原因は汗腺の一種であるアポクリン腺です。
アポクリン腺から出る汗が臭うのです。
同じ汗腺の一種であるエクリン腺は臭いません。
実は一般的に汗をかくというのはこのエクリン腺から出る汗なのです。
それでは、アポクリン腺はどのような時に汗をかくのかというと、これはホルモンが大きく関係していると言われています。
どの動物でもそうなのですが、臭いを出すことでパートナーを見つけるとされています。
人間も動物ですから、本来の本能の成せる業と言ってもいいでしょう。
そして、このアポクリン腺の元となるのがたんぱく質や脂質です。
もともと、欧米人にアポクリン腺が多いのは、食習慣が高タンパク高カロリーにあるからとされています。
本来が狩猟民族ですから、肉を食す文化を築き上げてきたので当然といえば当然かもしれません。
反対に日本人は農耕民族で炭水化物の摂取が多かったことから、アポクリン腺はそれほど多くはないとされているのです。
それも、日本人の食習慣が欧米並みになったということで、ワキガに悩まされている人も増加傾向にあるようです。
ワキガは優性遺伝することが知られていますから、これから日本人の体臭がきつくなっていくのかもしれません。