カワサキ・スーパーシェルパ…KLXエンジンを空冷にした単気筒DOHCエンジン!

スーパーシェルパの登場は1997年のことです。

シェルパはヒマラヤ登山の道先案内人のことで、道なき道を進むバイクという意味を込めたこのです。

ライバル視したのはヤマハのセロー。

どんなバイク?

スーパーシェルパはカワサキの中ではトレッキングバイクといった位置づけになります。

シート高が810mmと、オフ車の中でも比較的低く設定されているのが特徴的です。

これは、1Gでもかかれば両足漕ぎも可能な高さです。

シートが高いほうが走破性が高いというのがオフ車の典型的な考え方ですが、反対に安全性を犠牲にしている面もあります。

初心者がどうしてもオフ車に対して恐怖心を抱くのはシート高のせいであることは自明です(私がそうです)。

そういった面を考えてもシェルパのシートの低さは万人向けするものだったのです。

エンジンは「闘う4スト」KLX250の水冷エンジンを空冷化したものです。

単気筒DOHCエンジンは、中低速向けにセッティングされています。

6速ミッションはワイドレシオ化されていて、ギアチェンジの負担を軽くしています。

登場以降、大きな仕様変更は行われず、2007年モデルで生産終了となりました。

スーパーシェルパのインプレッション

カワサキのオフ車といえば、KLXのほうが人気だったのですが、”空冷がいい”とい人のためにカワサキが用意したバイクといった印象です。

空冷化されているので、KLXよりも10kgほど軽くなっています。

「たった10kg?」なんて言う人もいるかもしれませんが、オフ車の世界では10kgの差はけっこう大きいものがありますよ。

見た目もKLXよりもシェルパのほうがかなり小振りです。

シート高も80mm低くなってますしね。

そのため、見た目乗りやすそうなバイクになっています。

試乗した感じ、乗りやすいバイクと印象です。

たまたま、KLXと比較できる機会だったのですが、シートの高いKLXのほうが当然ですが視界が広く感じて、乗っている際もそれが安心感に繋がりました。

これが林道になると、シートが高いほうが安全なのかなと感じた次第。

もちろん、シェルパをディスっているわけではありません。

初期モデルが一番軽かったので、取り回しも楽々でした。

オフ車に慣れてくると、シート高の低さが不満になると聞きましたが、好んでずっとシェルパに乗っている人もいたので、やっぱり好みの問題なのでしょうね。

オフ車だけに、フレーム剛性が強いのが特徴です。

高速で走ったことはないのですが、パワー不足を感じることもなければ、ハンドルがぶれるような怖さもないそうです。

まあ、100km/h巡行が基本ですけどね。

先述していますが、ワイドレシオなので、1速のギア比がとても低く設定されています。

そのため、歩くような速度で走ることも余裕です。

オールマイティなバイクなので、1台しかバイクが持てない…という人ならシェルパは最有力に入るバイクだと思います。

スーパーシェルパのスペック

KL250G型スーパーシェルパの諸元

画像はカワサキモータースジャパンより引用
車両型式 BA-KL250G
お値段 409,000円
備考 排ガス規制後 車重は概算値 [乾燥重量111kg]
排気量 単気筒249cc
最高出力 26PS[19kW]/9000rpm
最大トルク 2.4kgm[24Nm]/7000rpm
60kmh燃費 44.5km/L
全長幅高 2060mm/780mm/1130mm
面積&体積 1.607m²/1.816m³
地上&座面 265mm/810mm
車両重量 126kg
タイヤ 前:2.75-21 後:4.10-18
ブレーキ 前:ディスク 後:ディスク

2007年モデルで生産が終了したシェルパですが、しばらくは海外で発売されていました。

そのため、逆輸入という形で購入できたのですが、しばらくしてそれも無くなり…。

しかし、オーストラリアでは”ストックマン250″という名前で、外見・中身ともまんまシェルパが発売されています(いました)。

今も販売されているのかどうか定かではないのですが、できるだけ新しいシェルパがほしい(そんな人がいるのかどうかわかりませんが…)という人がいれば、探してみるのもいいかも。

みんなのインプレッション

「26psとは思えない加速、乾燥重量106Kgの車体、見やすく便利なデジタルメーターとその横についているチョークノブ(起動時に便利)、高速クルージングでの安定性」

「やはりこのジャンルで唯一250ccの排気量は他のライバル車と比較した場合、(セロー、SL230等)パワーがあり優位でしょう。トレッキング等の極低速で力強いのは当たり前ですが、高速走行でも以外と高回転域でさらに力強く伸びるのには感心します。足の短い人でも、車格が小さいので取り回しが楽。シート高も低いのでガレ度の強いオフでも安心。車重も106kgと軽い方。ノーマルでもステンレス製純正マフラーは意外と歯切れのある心地よい音がする。多機能で見やすいデジタルメーターは便利。」

「なんといってもパワー。高速道路も120Km巡航可能です。140Kmでも恐ろしいほどのブレはありません。峠道も含めてオンロードでの性能はピカイチだと思います。他には、見やすいメーター、明るいライト、両足かかとベッタリのシート高(身長170cm)。」

「 他のトレッキングバイクよりパワフル。ツーリングで高速を使った移動もあまり苦にならない(但し110km/hぐらいで車体がよじれる)。足がべたつきなので、初心者でも荒れたダートで何とかなる。ダートでのトコトコ走りが良い。ちょい乗りにも便利。」

「追い金がない程安い。全長1630㎜しかも短足の俺でも安心の足付きと軽量感。 十分早い。とても楽な姿勢と高いアイポイント。キングな気分。とても見やすいデジタルメーター。 何と言ってもその排気音。とても気持ちが言い。6速40km/h付近でながすのが気持ち良く、そこから47km/hまでの加速が最高だな。ゆえにのんびりいくのが楽しい。」



おすすめの記事