30代大卒社員の3割をも占める女性たちは、次世代の係長、課長となっていく。早晩、女性の役職者比率はぐんと伸びるでしょう。
10年前なら当たり前になされていたことが、今ではセクハラ・パワハラだということが常識化しています。
のみならず、たとえば有休などは神棚に飾っておくものだ、などと言われていたのが、子供の卒業式に平日でも会社を休んで出ることが半ば当然となってきたのです。
学校の参観でも有休を採れるような会社も増えています。
女性が会社に根付いたことで、男社会はずいぶん壊れていきました。
男性の復権は起きない…
女性が台頭しては男性が巻き返した歴史が過去にありました。
しかし、去のように「男たちの巻き戻し」は起きないでしょう。
理由は以下の3つ。
1.重要職務に女性がしっかり根を張っており、彼女らを放逐することはできません。
2.女性の学歴が上がり、大企業が採用したがるような上位大学でも女子学生割合が高まっています。
新卒時に学歴を偏重するならば、女性採用はもはや避けて通れないのです。
3.少子化はますます進行するため、不況のどん底期を除けば、人手不足は続きます。
そのため、女性活躍は今後も続いていくのです。
「女性活躍」はいよいよ本物に
セクハラ・パワハラ・♯Me Too運動などは、「好況期の甘い顔」で生まれた施策ではなく、女性が根を張ったことによる根本的な社会構造変革でした。
今後、不況が来ても、女性の活躍は続きます。
だから後戻りなどしないということですね。
風景が変わるとすれば、直近は、アファーマティブアクション(マイノリティの積極登用)などで、女性活躍が「推進」「優遇」されてきました。
こうした点は、あと数年で「もはや女性が選ばれることは当たり前」となるので、なくなっていくでしょう。