ホンダCBX125F…手放してかなり経つけどついつい思い出しては乗りたくなるバブリーバイク

登場したのは1984年。

CB125JXの後続車両として誕生したCBX125F(JC11)。

ボディマウント方式で大柄なフェアリングが特徴のバイクです。

原付二種として維持費の安さと豪華な作りで10年間販売されたホンダのロングセラーバイク。

CBX125F(JC11) スペック

基本的なスペックは以下の通り。

車両型式 JC11
お値段 289,000円
排気量 単気筒124cc
最高出力 17.0PS[12.5kW]/11500rpm
最大トルク 1.10kgm[10.8Nm]/9500rpm
60kmh燃費 64.0km/L
全長幅高 1940mm/680mm/1120mm
面積&体積 1.319m2/1.478m3
地上&座面 180mm/770mm
車両重量 117kg
タイヤ 前:80/100R16 後:90/90R18
ブレーキ 前:ディスク 後:ドラム

特筆すべきはエンジンです。

空冷4サイクルDOHC 4バルブ単気筒エンジン

4バルブのDOHCエンジンというのは現在の原付二種では考えられません。

また、独立しがスピードメーターとタコメーター、さらには燃料計を実装。

こういった豪華なインパネも現在のバイクでは400ccクラス以上でないと難しいでしょう。

10年間も販売されていたので、ちょくちょくマイナーチェンジが行われています。

1993年に最後のマイナーチェンジが行われたのですが、そのときに最高出力が17psにダウン、そして車体重量が119kgになってしまいました。

同時期にアメリカンタイプのCBX125カスタムも販売されていて、こちらも人気でしたよ。

2系統に分かれていたCB125

当時、CB125を名乗るバイクは2系統に分かれていました。

一つはCB125Tというツインエンジンを搭載したバイク。

こちらは、長く小型2輪の教習車としても活躍していました。

そして、シングルエンジンのCB125JXです。

このCB125JXの後継がCBX125FとCBX125カスタムなのです。

JXはクラシカルなバイクでしたが、Fはフェアリングを取り入れ、スポーツネイキッド然とした佇まいとなりました。

スポーツ系に特化したため、バランスを取るために「カスタム」を投入したという声もありますよ。

CBX125Fのエンジンに採用されたのは、RFVC(ラジアルフォーバルブチャンバー)。

ここからさらに、デュアルインテークキャブレター方式といってキャブレーターを2つ繋げて4バルブ化を実現しています。

これでDOHCエンジンなのですから、原付二種でここまでするか…と評判になったものです。

現在においてもすごいと思えるので、当時のバイクブームというのは本当にすごかったのですね。

先述したように、CBX125F末期の1993年のマイナーチェンジでは、2psのパワーダウンとなりました。

一方で、低中速域の向上をさせるために変速比を変えてあり、発進時にアクセルをしっかり開かなくても加速するようになっています。

それ以外にも、プッシュキャンセルウィンカースイッチの採用やMFバッテリーに変更となるなど、ちょっとした変更がかなり嬉しいものでした。

今でも現役?

30年も前のバイクです。

しかも、大型バイクと比べて小排気量のバイクはバイク寿命も短いのです。

それを考えると、現役ばりばりのCBX125Fは皆無かもしれません。

それでも、ヤフオクなどではたまに125Fが出品されています(しかも良い値段で)。

動くのであれば5万円くらいなら出してもいいかなというバイクですね。

程度の良い125Fはあきらめたほうがいいでしょう。

見た目綺麗でも、エンジンはボロボロということもよくあります。

それでも、125ccのバイクで6速ギアというのも、忙しいやら楽しいやらでしたね。

鬼のギアチェンジで鍛えられた人も少なくないでしょう。

10年も販売されていたので、ある程度の玉数なので、探せばいくらでも出てきそうですが、今ではノスタルジックに浸るバイクといっていいでしょう。

とても楽しいバイクでした。

CBX125Fのみんなインプレッション

「普通二輪の小型免許を取って、近所のバイク屋を捜しまわってたら、乗ってた原付があるショップの前で突然大破。たまたまその店で中古に出ていた極上品が安値だったため、その場で契約してしまった。
車体が軽いため、取り回しが非常に簡単。当時二輪ビギナーだった俺でも、軽々と扱えた。操縦性にも癖が無く、ライディングポジションも無理がないので長期ツーリングも辛くない。その上燃費も良い。
免許取りたてのビギナーにはもってこいの名車だと断言できる。軽量で扱いやすいから街乗りでも有利だし、燃費がいいからツーリングにも最適。スピードだって、一般道専用と割り切ってしまえば、クルーズ速度80km前後だって苦にならないはず。現に、俺はこいつで広島-熊本間の往復ツーリングを敢行している。現在の愛車、GSX400Sカタナと比べても、まる一日乗ってた時の疲労度は比べ物にならない。カタナの購入時に下取りに出してしまったけど、早く次のオーナーにかわいがってもらえると嬉しいんだけどな・・・」

「 軽量、コンパクトで町乗りすいすい。気持ちよく軽快に回るエンジンは平地なら120キロはでます。オイルをこまめに変えていたためか(1Lですむので)始動性もよく、冬でもセル1発でエンジンがかかりました。単気筒エンジンですが、振動はそれほど気になりませんでした。125ccなのに6速ミッションが付いているところが個人的には好きでした。
このバイクにバイクの乗り方を教えてもらいました。ちょっと重心が高いバイクですが、乗りやすく扱いやすいバイクだと思います。」

「回すとスゴイです。7000あたりからレッドまでの吹け上がりは原付二種とは思えない程の伸び。カタログ値15Ps。
シートはアメリカンタイプなので長距離も楽チンです。タンデムも余裕まではいかないまでも楽。
上が良く回ってくれるので高回転キープでの運転は軽快そのもの!最高速度はぬふわです。
250からの乗り換えですが低速トルク以外ストレス無く乗ることが出来ます。
低速トルクなさ杉。低速でアクセル開けすぎるとストールします。
発進でローでいきなり全開でストール・・・・追突注意。
中古で購入したはいいが乗ってすぐに故障多発。
このバイク最高です。維持費安いわ乗りごごちいいわ結構速いと三拍子揃ってる。
スクーターじゃ面白くない、でも新車買う余裕がない、少しでも馬力のある原付二種を選びたいならコレで決まり!」

「個人的には、原付二種がバイクとして一番好きなクラスです。安い維持費、立ちゴケしない重量、一般道で十二分のパワー、やろうと思えば二人乗り可。初心者とか、クルマがある人とか、セカンドバイクにはピッタリだと思います。
ただ、CBX125Fは玄人好みのバイクです。低速トルクがないので、微妙なアクセルワークと半クラと頻繁にするギアチェンジが必要です。でもその分、うまく操っているときは快感。6,000回転からの加速はクラス最強。エンジンをぶん回しながら、出せるパワーを全て出し切って走ってくれる。それがすごく楽しい。
操作がイージーなスクーターとか、パワフルなリッターバイクの、対極を行くバイクです。維持費が安い分、手入れをしてやって、長く乗りたいと思います。
<追加1>
先日ツーリングに行ってきましたが、バイパスを通行料30円で走れた! 驚きました。
あと、CBX125は馬力があるので、90km巡航も余裕でした。250ccオフと走ったのですが、遜色ない走りだったそうです。逆に、今の新車ラインナップだと100ccばかりなので、空いてる国道とか有料道路だとつらいかも……。」

「クセがあってまだ手なづけられていませんが、そこがまた楽しいし愛着がわきます
なんだかんだでこいつと出会えてよかったです
乗りつぶしたい(こいつの最後のオーナーになりたい)です
排気量250以上のありあまるパワーより使いきれるパワーがいい!
すばらしいバイクだと思う
大学生活をこいつとツーリング行って楽しみたい」

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