元祖通勤快速!スズキ・アドレスV100(2スト)は原付の車格でかっ飛んでいた!

多くの人が最後の2ストスクーターに選んだ?

それくらい優れたバイクがスズキアドレスV100です。

あまりの人気に、スズキが車格を大きくしたV110を出しますが、まったく売れなかったという逸話というか実話があります。

原付1種の車格でありながら、かっ飛んでくれるスピード感がよかったのでしょう。

誰がつけたか、“通勤快速”というのがアドレスV100の代名詞になりました。

通勤で使うには50ccは怖すぎる…125ccだと車格が…というところで登場したV100。

まさに時代のニーズに合っていたといっていいでしょう。

原付2種ならではの豪華装備

車格は50ccといえども、ワンランクもツーランクも上の外観はすぐに見てわかります。

造りが段違いだったのですね。

ただし、デザインは50ccのそれでしたし、足回りの構成に基本設計の古さを感じさせたのは当時から指摘されていました。

それでも、照明付きのシート下パーソナルスペースはそれだけで所有感を満たしてくれましたよ。
※ヘルメットの収納が可能でしたが、フルフェイスは横にするなどちょっとした工夫が必要です。

他にも、ハンドルロックやシートロック解除、さらにはフューエルリッドオープン、センタースタンドロックといった機能を集約したシャッター付きメインキーがいかしていました。

フロントはディスクブレーキですし、ヘッドライトも大光量ハロゲンです。

ちょっとしたことですが、インナーラックやコンビニフックが付いていたのも嬉しかったですね。

2スト99ccエンジン

50ccの車体に9馬力2ストエンジンを搭載しています。

そのため、小柄に見えますがフレームはアンダーボーンのしっかりしたものを採用。

車両重量は79kgなので本当に軽やかです。

街中を普通に走る分にはクルマに負けることはないでしょう。

とはいっても、出だしが少し遅い印象でした。

それは、(できるだけ気づかれないように)スタートは足で押すような感じにしていました。

タイヤが回り始めれば加速が効いて、30kmまではクルマに負けません。

そこからさらに加速して60km/hで頭打ち。

アクセルを回し続けるとそこからゆるやかに85km/hまでは出ます。

人によっては90km/h超えたなんて声もありましたが、基本的にそこまで出すバイクではありません。

それでも、実用域では2ストのパワーを見せつけてくれるバイクでしたよ。

燃費は30km/lくらいでした。

街乗りの状況によっても変わりますが、そのあたりが目安ですね。

2ストスクーターなら平均値(ちょっと悪い)くらいです。

2ストオイルなのですが、マメにチェックする必要があります。

というか、そうしないと、徐々に減っていくので継ぎ足しが基本です(2ストはみんなそうですよ)。

ですから、2ストオイルのストックは必須です。

行きつけのバイク屋でしたらちょちょいと足してくれますが、それでもお金がかかりますからね。

2005年くらいに生産終了後もしばらく乗っていました。

懐かしいバイクですが、2ストなので中古市場に出回っても状態も期待できないでしょう。

それでも心の中で思い出のバイクとして懐かしむことがありますね。

アドレスV100のスペック

CE13A型アドレスV100の諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式 BD-CE13A
お値段 208,950円
備考 車重は概算値 [乾燥重量85kg]
排気量 単気筒99cc
最高出力 9.0PS[6.6kW]/6000rpm
最大トルク 1.10kgm[10.8Nm]/5500rpm
60kmh燃費 43.0km/L
全長幅高 1745mm/635mm/1015mm
面積&体積 1.108m²/1.125m³
地上&座面 110mm/718mm
車両重量 90kg
タイヤ 前:3.50-10 後:3.50-10
ブレーキ 前:ディスク 後:ドラム

 

原付50ccの車格だったので、クルマからは舐められてました。

今はしませんが、アドレスV100に乗っていた頃は、すり抜けし放題で今考えたらかなり怖いです。

よく事故しなかったなと思います。

みんなのインプレッション

「ツーリング等長距離用には不向き。買い物等、ご近所用には申し分ない、ベストです。」

「・2ストのフィーリング(4ストにはない独特の伸びとオイルの匂い)
・スタイルとカラーに古さがない(と思う)
・排気量に見合った車格
・メットインが大容量なので+リアボックス装着でロングツーリングでも全く困らない余裕の収納力
・ボディがしっかりしているので高速域でも安心感がある
・意外と社外パーツがあり、セッティングなどの実験を重ねた方のサイトを参考にして自分に必要なカスタムができる」

「110と比較しても100のほうが絶対に良い。選択は間違ってませんでした。本当にお気に入り。通勤や街乗りだけでなく遠出もこなしてくれますよ。原付に間違えられて舐められることもあるけど、気持ち的に余裕があるので平気」

「ガッチリとしたボディにルックス。昔の2サイクルレーサーレプリカのようなアイドリング音
座りごこちのよい大きなシート」

「以前に乗っていたリード90に比べ、発進加速がよく、取り回しも軽く、良く曲がる。 最高速も85Km位出る。ブレーキがとても良く効く。ボディー剛性が高い。 アドレス110も魅力的だが、このクラスのスクーターはステップボードの真ん中が盛り上がっているスクーターよりフラットなステップボードの方が、大きな荷物も積めるし、足元の自由度が大きくてより気軽に乗れるし使いやすいと思う。」

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